2018年06月17日(日)
『山野歩』
<京都・北山>
<葛川学校前~八丁平~葛川学校前>
[コースタイム]
[葛川学校前バス停]8:57→(江賀谷)→[二股]10:38→12:06[中村乗越]→12:27[八丁平]13:45→[中村乗越]→15:14[二股]→16:08[葛川学校前バス停]
<八丁平の景観を何度も楽しみたい>
八丁平を散策するときに、数十年前のある年の一年間に、春に二度、そして夏、秋と計四度訪れた花で溢れる伊吹北尾根を思い出した。
八丁平は北尾根とは趣に相違はあるのだが、今後も八丁平へと足を運び、伊吹北尾根のように八丁平の景観を何度も楽しみたいものだと思った。
残念ながらこの度は、八丁平を四半周くらい歩いたところで引き返さなければならなかった。
脚にこむら返りが生じ始めていたのと、靴擦れが主たる理由で、計画通り一旦は峰床山を目指すが諦めざるを得なかった。
また、八丁平の掲示版が建ててある処へ戻るときに二人の巡視員に出会ったのだが、
その二人は今日の山歩きで出会った唯一の人達で、入山から下山まで、三週間前の皆子山山行同様、
ハイカーには誰一人として出会うことはなく、八丁平のみならず山中は僕の独り占めであった。
脚の痙攣はいつものことであって、その対処方法としてシャクヤクカンゾウトウをザック中に忍ばせていて、今日もそのお世話になった。
今日の失策は、トレッキング靴を履いたにもかかわらず、普段の短い靴下しか穿いて来なかったことにある。
暖かくなった最近の山行ではトレイルラン靴を履くのが常だったゆえ、足の踝が隠れるくらいまでの長さの靴下しか穿いていなかったからだ。
それゆえ、トレッキング靴との摩擦により足首の皮膚が傷つき始めたのだ。
痛み始めたのは右足が最初で、このときは、持っていた1枚のガーゼで手当てをしたので酷い状態にはならなかったが、
八丁平に到着したころには左足も痛み始めていて、ズボンの裾が血塗れになっているのに気付き、タオルを当ててテープで固定する。
葛川学校前バス停より直ぐの処に江賀谷があり、右岸の林道をのんびりと前進する。
いつしか林道から谷道へと変化し次第に倒木が頻繁に現れ悪路が続くようになる。
バス亭から一時間以上歩くが二股が現れない。そんな筈はないと思い地図と磁石を取り出すと、既に左股を進んでいることを理解し引き返す。
それより30分近く戻ると「江賀谷終」「八丁平→」という道標が現れ、右股を確認する。
こんなに立派な道標があるのに気付かない自身の注意力の無さに情けない気分になる。
左股と違って右股は明瞭な道が続くが、三ヶ所ほど斜面をトラバースしなければならないところがあり、
その内一ヶ所にはトラロープが設置してあるくらいで、緊張しつつ慎重に通過する。
右股を離れ、足首の痛みに耐えながら懸命に上り続けると、やっとのことで中村乗越に到着し安堵する。
下方には八丁平らしき景観が拡がっていた。
計画では、オグロ坂峠より久多を通り梅ノ木へ下る心算であったが、計画通りに歩くことは不可能であることを悟り、
道に迷うことがなく要する時間も判る、やって来た道を引き返す。
八丁平で花の満開を迎えていた樹木はヤマボウシとエゴノキ、峠を越しつつあったのはウツギ、そして花期の終盤を迎えていたのはヤブデマリ。
唯一咲いていた草花は黄花のコナスビ。
僕の目に留まった蝶は江賀谷の林道を歩くときに出合ったミスジチョウで、
その蝶とは久し振りの出合いであったが、写真機に収められなかったのが心残りであった。
『山野歩』
<京都・北山>
<葛川学校前~八丁平~葛川学校前>
[コースタイム]
[葛川学校前バス停]8:57→(江賀谷)→[二股]10:38→12:06[中村乗越]→12:27[八丁平]13:45→[中村乗越]→15:14[二股]→16:08[葛川学校前バス停]
<八丁平の景観を何度も楽しみたい>
八丁平を散策するときに、数十年前のある年の一年間に、春に二度、そして夏、秋と計四度訪れた花で溢れる伊吹北尾根を思い出した。
八丁平は北尾根とは趣に相違はあるのだが、今後も八丁平へと足を運び、伊吹北尾根のように八丁平の景観を何度も楽しみたいものだと思った。
残念ながらこの度は、八丁平を四半周くらい歩いたところで引き返さなければならなかった。
脚にこむら返りが生じ始めていたのと、靴擦れが主たる理由で、計画通り一旦は峰床山を目指すが諦めざるを得なかった。
また、八丁平の掲示版が建ててある処へ戻るときに二人の巡視員に出会ったのだが、
その二人は今日の山歩きで出会った唯一の人達で、入山から下山まで、三週間前の皆子山山行同様、
ハイカーには誰一人として出会うことはなく、八丁平のみならず山中は僕の独り占めであった。
脚の痙攣はいつものことであって、その対処方法としてシャクヤクカンゾウトウをザック中に忍ばせていて、今日もそのお世話になった。
今日の失策は、トレッキング靴を履いたにもかかわらず、普段の短い靴下しか穿いて来なかったことにある。
暖かくなった最近の山行ではトレイルラン靴を履くのが常だったゆえ、足の踝が隠れるくらいまでの長さの靴下しか穿いていなかったからだ。
それゆえ、トレッキング靴との摩擦により足首の皮膚が傷つき始めたのだ。
痛み始めたのは右足が最初で、このときは、持っていた1枚のガーゼで手当てをしたので酷い状態にはならなかったが、
八丁平に到着したころには左足も痛み始めていて、ズボンの裾が血塗れになっているのに気付き、タオルを当ててテープで固定する。
葛川学校前バス停より直ぐの処に江賀谷があり、右岸の林道をのんびりと前進する。
いつしか林道から谷道へと変化し次第に倒木が頻繁に現れ悪路が続くようになる。
バス亭から一時間以上歩くが二股が現れない。そんな筈はないと思い地図と磁石を取り出すと、既に左股を進んでいることを理解し引き返す。
それより30分近く戻ると「江賀谷終」「八丁平→」という道標が現れ、右股を確認する。
こんなに立派な道標があるのに気付かない自身の注意力の無さに情けない気分になる。
左股と違って右股は明瞭な道が続くが、三ヶ所ほど斜面をトラバースしなければならないところがあり、
その内一ヶ所にはトラロープが設置してあるくらいで、緊張しつつ慎重に通過する。
右股を離れ、足首の痛みに耐えながら懸命に上り続けると、やっとのことで中村乗越に到着し安堵する。
下方には八丁平らしき景観が拡がっていた。
計画では、オグロ坂峠より久多を通り梅ノ木へ下る心算であったが、計画通りに歩くことは不可能であることを悟り、
道に迷うことがなく要する時間も判る、やって来た道を引き返す。
八丁平で花の満開を迎えていた樹木はヤマボウシとエゴノキ、峠を越しつつあったのはウツギ、そして花期の終盤を迎えていたのはヤブデマリ。
唯一咲いていた草花は黄花のコナスビ。
僕の目に留まった蝶は江賀谷の林道を歩くときに出合ったミスジチョウで、
その蝶とは久し振りの出合いであったが、写真機に収められなかったのが心残りであった。