山野颯想

山野走、山野歩、山野逍遥など、山野にかかわる事柄を中心に記載しています。

六甲山・天狗塚から掬星台、そして天狗道へ(植物の知識の無さに厭きれてしまう)

2019年05月11日 | 山野歩
天狗塚よりの眺望

2019年05月04日(土)
『六甲山』
<天狗塚から掬星台、そして天狗道へ>
[コースタイム]
◆ [阪急・六甲駅] 7:50 → [伯母野住宅碑] → 8:40 [道標・長峰山➪] → 10:08 [天狗塚(長峰山)] 10:25 → 11:20 [杣谷峠] → 11:52 (アゴニー坂) → 12:33 [掬星台] 12:55 → (六甲全山縦走路) → (天狗道) → 13:58 [学校林道分岐] → (稲妻坂) → 15:00 [桜茶屋] 15:15 → 16:02 [布引滝] → 16:32 [新神戸駅]
<植物の知識の無さに厭きれてしまう>
クサイチゴには[長峰山➪]という道標(これより入山)を見て、湿ったジグザク道を懸命に登るときに出合う。足下に数多咲いていた。
それより暫くして現れたのは淡紅色のモチツツジだ。花弁の裏側や萼をソーッと触ると粘り気が感じられる。
それよりほぼ一時間後、眺望のよい天狗塚の上から見る若葉色の絨毯上に白花の塊が其処彼処に浮かんでいる。アオダモだ。
その頃からだったろうか、足下に落ちている紅紫の花弁が度々目に留まるようになるのだが、それが何という花なのか分からない儘だった。
それより30分くらい経った頃、咲いているミツバツツジに出合う。
それより間も無く、紅色の蕾のヤマツツジが現れるが、それ以降ヤマツツジを見ることはなかった。
杣谷峠へ着く頃、足下に度々薄紫のタチツボスミレが現れる。
杣谷峠より車道沿いを歩きアゴニー坂へと向かうとき、植栽してくださったのだろうか、
ホンの僅かな距離ではあったが、道沿いにドウダンツツジが壺形の白い花を数多吊り下げている。
脚を踏ん張ることがないように気をつけながらゆっくりとアゴニー坂を上り、掬星台へと向かうときに群生しているシャガに出合う。
それより舗装道路を進むときには桃色の八重桜を見かけるが、さて何という桜なのだろうかと考えるが分からない。
掬星台がもう其処というところで僅かだがムラサキケマンに目が留まる。
それ以降、開花する花に気付くことがなく只管歩くだけであったのだが、
二時間余り経った桜茶屋辺りの道沿いに張られている金網から数本のナルコユリがスーッと伸び上がっているのに気付く。
大振りの広い葉の下に、淡緑色筒状の可愛い花が幾つもぶら下がっていた。
今日出合った最後の花はヤマフジだ。もう其処が布引の雄滝という処の舗装道路の谷側で薄紫花をつけ僕を待っていた。
併しだ、帰宅して図鑑を開くと、例えばアオダモは、単なるアオダモではなくマルバアオダモではなかったのかとか、
ミツバツツジは何というミツバツツジだったのだろうかなどと、自身の植物の知識の無さに厭きれてしまうばかりだ。
ナルコユリも然りで、僕が出合ったのはナルコユリではなく、アマドコロなどの他のユリ科の花だったのではないかなどと考えてしまう。
阪急・六甲駅から街中を、昭文社の地図を片手に只管歩き上る。最後に福祉施設を右側に見て道は右へと曲がる。
それより100㍍足らずのところに立入禁止と書かれた工事用の柵が設けられていて進むことができない。
仕方なく強引に柵の左側から廻り込み更に150㍍くらい前進すると「長峰山➪」という道標があって安堵する。
脚の疲労を感じながら辿り着いた長峰山(天狗塚)は展望のよい所であった。
ひと休みするとき、一頭のクロアゲハが我が眼前をゆったりと通り過ぎる。
瞬時ではあったが、1㍍余り向こうの石上に停まった蝶は正しくヒオドシチョウであった。
もう一頭は慌ただしく羽ばたき直ぐに消えたゆえ、如何なる名称の蝶なのかは判らない。
しかし暫し複数の蝶の舞を愉しませてもらうという幸運に恵まれた。
入山より長峰山まで誰一人として出会わなかったのだが、もう其処が杣谷峠という処で前からやって来た若い人に出会う。
“長峰山”の読み方は「ながみねやま」なのか、それとも「チョウホウザン」なのかが分からなかったので、
杣谷峠のベンチに坐っておられた方に“長峰山”を何と読むのかを尋ねると、
スマホで調べてくださり、“ながみねやま” のようだと教えてくださった。
今日はトレッキング靴ではなくトレイルラン靴でやって来た。
しかしそれでも左足の外反母趾の痛みがあった。
またトレッキング靴のときよりも足指が疲れたようで、今日もっとも早く痙攣したのは大腿部ではなく右足の親指だった。
六甲駅から長峰山への上り道を只管歩き続けた結果、かなり脚力を費やしたように思う。
腓返りが生じてもおかしくないくらいに我が脚は疲れていたが、最後まで芍薬甘草湯を使用する必要はなかった。

(写真・上)天狗塚の三角点

(写真・上)布引の滝・雌滝


コメント
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