2024年09月08日(日)
『山野歩』
<萬葉植物園&志賀直哉旧居>
<近鉄奈良駅~萬葉植物園~志賀直哉旧居~近鉄奈良駅>
[コースタイム]
[近鉄・奈良駅] 10:09 → 10:36 [春日大社・萬葉植物園] 12:54 → [雪消の澤]→ 13:42 [志賀直哉旧居] → 14:40 [鷺池(浮見堂)]15:20 →[荒池] → [一の鳥居] → [猿沢池] → 15:55 [近鉄・奈良駅]
◆所要時間:5時間46分
<酷い“こむら返り”は熱中症の一環なのだろうか>
今日の目的地は、萬葉植物園と、Mさんに教えてもらった志賀直哉旧居と奈良町であった。
先ずは、萬葉植物園を訪れたのだが、この季節に咲く花は少なく、少々物足りなさを感じながら、
椅子に腰掛け、ゆっくりとお昼を済ませ、植物園を後にする。
萬葉植物園を出てホンの少し歩いた処で、両脚にこむら返りが生じ、まったく歩けなくなる。
まだ殆ど歩いていないし、特段アップダウンがあったわけでもないので、何でこむら返りと思ったのだが、その痛みはかなり激しく歩けなかった。
そのときの様子は、傍を通り掛かった外人さんから、心配して声がかかるほどの、散々たる姿だったようだ。
芍薬甘草湯を服用し、しっかりと脚を伸ばし、暫く静止していると、痛みが和らいできたので、次の目的地である“志賀直哉旧居”へと向かう。
しかし、脚の状態は芳しくなく、数頭の鹿が澤に浸かり遊ぶ“雪消の澤”を通り、
左手に緑が溢れる“飛火野”が拡がるところにやって来たときに、旧居に行くのは諦め、
戻った方が賢明かも知れないという思考が頭を過り、一旦、10㍍余り引き返したのが、
“志賀直哉旧居”を見たいという観念が勝り、頑張って旧居へとゆっくりと歩みを進めた。
“志賀直哉旧居”の玄関口には、“奈良学園セミナーハウス”との掲示があり、誰も居ないという様子ゆえ入り辛く、
玄関先をカメラに収めたのみで、戻り始めたときにまた、僕の脚は、再び酷い状態に陥りまったく歩けなくなる。
民家の塀に身体を預け、ザック中より芍薬甘草湯とポカリスエットを取り出し服用し、痛みに耐え立ち竦んでいると、
その姿が目に留まったと思われる50歳くらいの近所の奥様がやって来られ、「冷たい飲み物を持って来ましょうか」などと、
色々と心配して頂き、その方と10分余り言葉を交わしていると、痛みが少し和らいだので、お礼を申し上げ、次の目的地である奈良町へと向かう。
浮見堂近くにやって来たときにまた、我が両脚は酷い状態に陥る。近くにあった自販機で、塩という文字が書かれた冷たい飲み物を購入し、
浮見堂で、西陽が届かない椅子に腰掛け、40分間休憩し、奈良町の散策は諦め、近鉄・奈良駅へと向かう。
杖を持って来なかったことを後悔しながら、左手に荒池を見て、一之鳥居を左折し、
猿沢池を左手に見て、アーケードがある商店街を抜けて、奈良駅到着であった。椅子に腰掛け、安堵しつつ暫く休む。
ところで、萬葉植物園で咲いていた花は、ミズヒキ始め、オミナエシ、ギボウシ、ニラ、シオン(?)、ヨメナ、ヒオウギ、
ムクゲ、ヤブラン、サルスベリ(紅花&白花)、ハギ、キキョウ、ハコネギクくらいだっただろうか。
そして、ひと際眼に留まったのが、花ではないのだが、“ワタ(あおい科)”という名札が付いた草本だ。
8月11日にやって来たときには、黄色い華やかな花が咲いていたのだが、
今日は、その名前の如く真っ白いワタのような、果実なのだろうか、
何と呼んだらよいのか僕には分からないのだが、萼の中に正にワタがくっ付いていたのだ。
そんな中、萬葉植物園の入口で頂戴する書面に、そこには、歌 解説板の見方として、例として“フジ”が採り上げられているのだが、
そこには、「日本原産。フジには2種あります。本州~九州の山野に自生し、花房が長いノダフジと、
近畿地方~九州の山野に自生し、花房がヤマフジです」と記されている。
つるが右巻きのものが“フジ”で、つるが左巻きのものが“ヤマフジ”であると僕は理解していたので、
植物園を出るときに、「ノダフジとは何なんですか」と受付の方にお尋ねすると、
「普通のフジを、大阪市の野田で改良して出来たフジをノダフジと言い、ノダフジ系のものと、ヤマフジ系のものに大きくは分けられる」と説明してくださった。
また朝、奈良駅から萬葉植物園へと向かう道で、マダラヒカゲ蝶が目に留まり、
萬葉植物園では、樹液を吸う、2匹のモンスズメバチ(スマホで検索)が目に留まる。
また、志賀直哉旧居近くの民家塀上に、たくさんの白花を付けるセンニンソウが目に留まった。それは久し振りに見る姿であった。
今日はほんとうにしんどかった。7月下旬に訪れた“ささやまの森公園”の散策を思い出してしまった。
今日のような酷い“こむら返り”は熱中症の一環なのだろうか、単なる水分不足や塩不足なのだろうか。
また、腰痛は“こむら返り”に関係しているのだろうか等と考えてしまった。