蘇州ナイトクルージング
初日の無錫見学を終え、蘇州へ189キロのバス移動。
夕刻のしじまが下りるころ到着し、夕食後にオプション(3000円也)のナイトクルーズの船に乗る。
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何千年も前の城壁の門をくぐり船着場まで歩く。
この時点では雨の心配を誰もしなかった。
空を見あげても、闇夜・・・ 空模様を計り知ることは不可能なのだ。
1時間弱のクルージング、途中から雨が降りだしてきた。
暖かい船内から眺める分には、落ちてくる雨も景観の邪魔にはならない。
控えめな川沿いのライトアップ、窓に落ちる雨のしずくが風景をにじませ物悲しさを増幅する。
雨は魅惑的な小道具になり、闇夜は見なくてよい物を覆い隠し、美しい光景を見せている。
こんなに静かな景色は、手漕ぎの舟で楽しみたいなぁ。。。
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↑ 船の窓に雨が落ちて、外の景色がにじんで見える。
変かも? でも、このぼやけた写真が好きな一枚になりました。
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エンジン付きの船を降りる頃には強い雨降りになっていた。
軒先を借りて雨宿りしても、一向に雨足は弱まる気配は無い。
諦めて、コートのフードを被り三塘街を目指し歩き始めた。
防寒コートではあるが防水加工は施されてない。
蘇州にて、水もしたたるビジョビジョ雨おばさんに変身。。。
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↑ 七里三塘街の入り口
蘇州夜曲で有名だった、山口淑子さんが中国で李香蘭(りーこーらん)を名乗っていた頃、三塘街路が好きな彼女は良く散歩をしていたと云う。
当時は、とても魅力的な街だったんだろうなぁ。と、思えてくる。。。
哀しいかな・・ 今夜の私は、傘も差さずに一人歩きの、びしょ濡れ庶民派おばさんなのだ。
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運河の路地を早足で通り抜けると、待機しているバスが見えた。
大急ぎで乗り込み、濡れたコートを丸めた。
2連泊予定の蘇州市内のホテル(新世紀大酒店)を目指してバスは走る。
(つづく)