「 もみじとトンネル 」
苦手な電車を乗り継いで愛知と岐阜の県境のトンネル群を見てきました。
☆愛岐トンネルとは?
明治時代に開通し昭和41年に廃線となった旧国鉄中央線の定光寺駅から多治見駅区間の13基の煉瓦造りのトンネル群です。
廃線になり忘れ去られた煉瓦造りのトンネル群、ある事がきっかけで想い出されて、有志のメンバーの手作業で再び姿を現しました。
整備され公開されているのは、現在では愛知県側3号~6号トンネルまでです。
数年前のトンネル公開日、トンネル群の中のもみじの巨木が見たくて見学に参加。
でも、個人的事情のタイムオーバーで大もみじを見ること叶わず途中で引き返したのです。
当時、定光寺駅のホーム上には凄い人数が降り立ち、一歩間違えればホームから落ちるのではないかと危険を感じる程の混雑。
今回はそれほどの混雑も無く最後まで順調に足を進める事ができました。
↑ 入り口 午前10時
左手側の急勾配の階段は現在は使われていません。
正面の緩やかな階段を上って旧中央線の線路跡にたどりつきます。
(初めて来た時は左手側の急階段、ギュウギュウ詰めの山手線のような感じでした)
あまりにも嬉しくて記念撮影。(於・入り口)
(3号トンネル・76m)
↑ 最初の3号トンネル春日井口
1・2号トンネルはJR東海が使用中
↑ 実物大の蒸気機関車の垂れ幕
垂れ幕にちょっとビックリしましたが、こんなに大きな機関車が走行していたのですね。
乗ってみたかったなぁ、、、(乗ったのは明治村の蒸気機関車だけです)。
トンネルの内部の煉瓦は一部黒く煤けています。
オレンジ色はカビ類の色。
↑ 3号トンネル内部
↑ 3号トンネル多治見口
左手側の落石防護柵は使われなくなったレールです。
↑ 同 上
↑ 廃線跡の残存物展示(犬釘やスコップ等)
↑ 同 上 (電気系統に使われるもの?)
※ 追記 12/25
向かって右手側の白い物は陶器製の碍子(ガイシ)です。
電柱等の高い場所に付けて電気を絶縁させる役目を持っています。
以上、電気関係に明るい方に教えていただきました。
↑ 犬釘
一緒した友人が黙って指し示した方向を見ると、さっき見たばかりの犬釘が、、、
一瞬、お宝発見~~~~~!って、思えたほどです♪
↑ 竹林からの紅葉
ひとやすみ
今回持参した懐中電灯はネックレス型と提灯タイプのミニ懐中電灯、こむぎと夜の散歩時に使っていました。
小さくてもLED電球なので明るいです。
色は黄色、同じ物を首に下げていた人を3人見ました。人気色の懐中電灯なのかもです。
(4号トンネル・76m)
トンネルの手前の紅葉
↑トンネル春日井口を振り返って、、、
↑トンネル内部の小石
歩き難いのです、靴は厚底のものが良いと思います。
本格的なトレッキングシューズ履きの人々を見ました。
↑ トンネル多治見口
トンネルを抜け出ると、県下一と言われる大もみじの巨木。
見る方向によっては4本・5本の立ち姿に見えるのです。
↑ 三四五(みよい)の大もみじ
この巨木に逢いたくて、あれから今日の日まで待ちました。
念願叶い、とっても嬉しく幸せ感いっぱいになりました。
↑ 左手側・愛岐道路、中央・庄内川、右手側JR中央線
庄内川は愛知県での名前、岐阜県では土岐川と呼ばれています。
(ランチタイム 午前11時半)
マルシェ駅は名前の通り、幾つかのテーブル席が設えてあります。
飲料水・食料・関連グッズ等を販売していますので席に座り飲食ができます。
本日は栗お赤飯と缶バッジを購入。
帰路のおやつタイムではサルトリイバラの葉に包まれた麩饅頭を購入し即完食。
↑ 栗お赤飯
(5号トンネル・99m)
↑ トンネル内部
波打つ光線は引き返す人々の持つ懐中電灯の明かりです。
↑ トンネル多治見口
暗闇の5号トンネルを抜け出ると、目に入ったものは大きな車輪。
↑ C57型蒸気機関車の動輪
赤く染まった紅葉とお似合いの美しさです。
↑ C57型蒸気機関車之図
展示されている動輪は矢印の示す第一動輪です。
尚且つ、日本では始めての動輪を動かすことができる展示。
自転車のペダルを漕ぐと小さな子供でも大きな動輪を動かすことができます。
↑ 大人ですが、ペダルを漕いで動かしています、、、
もちろん、私もサドルにまたがり動輪を動かしてみました。
(碍子と煉瓦の展示コーナー)
ここで使用された煉瓦には、一つ一つに制作社名・持ち主の刻印があります。
全国各地から集められた煉瓦が使われています。
我が庭でも使っている煉瓦には刻印がありますが、私では読み解くことはできません。
その道の方が見れば、どこで作られ使用されていた煉瓦なのか分かるのでしょうね。
(6号トンネル・333m)
↑ 春日井口
兎に角、暗闇のトンネル内を歩き進みます。
暗くて距離の長い6号トンネル、1人では怖くて最後まで歩けないかなと思えました。
光が見えてきて安堵感が広がります。
↑ 多治見口
最終地点でも記念撮影の順番待ちが発生します。
今回、初めて最終地点まで歩いてみて、まだ未公開の岐阜県側の7号から14号までも、歩いてみたいと強く思いました。
☆ 帰 路
庄内川のピクニック広場に出て、途中まで玉野街道(古道)を自然散策しました。
↑ 玉野街道(古道) 青き流れは庄内川
↑ 城嶺橋 午後3時
左手側中腹に現JR中央線、その下に廃線になった旧国鉄中央線、中央は一級河川の庄内川、右手側に愛岐道路。
↑ 定光寺公園 午後3時半
定光寺駅から公園まで、山道を紅葉狩り散策しました。
だいぶ端折りましたが長くなりました、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
更新日時:12月24日月曜日