オペレッタ「チャルダッシュの女王」を観てきた。
配役
シルヴァ・バレスク (ブタペストの歌姫)
エドウィン・ロナルド(シルヴァに恋するウィーンの公爵)
シュタージ (エドウィンの従兄弟・伯爵令嬢)
ボーニ・カンチアヌ (シルヴァの後継者 ウィーンの伯爵)
工学部建築学科卒の公務員のボーニ役の市川太一さんが異色だった。
プロに負けない声量で最後まで唄いあげ、今後楽しみな新人さん。
第一楽章と第二楽章から成る3時間のオペレッタ。
居眠りもせず、この長丁場を最後まで舞台に釘付けにさせられる。
笑いと涙と愛情溢るるオペレッタは、おばさんでも恋心を想い出してほのぼのとして来てしまう。。そこが悲劇で終わるオペラとの違いだろう。
チャルダッシュについて今回の交響楽団の指揮者(斉藤一郎氏)がパンフに書いている内容が、とても分りやすいので引用して紹介します。
【男子にとってのチャルダッシュ】
兵士がチャルーダ(居酒屋)で兵士募集の為に踊ったのが起源であり、オーストリアとハンガリーで19世紀から爆発的に流行した。官能的かつ熱狂的なこのカップルダンスは、気のあった男女が心の趣くままに即興的に踊るダンスである。中毒のように熱中する大衆(特に男子)のさまを見てウィーン当局はその禁止令をだしたほどである。
ハンガリーの首都ブダペストには現在もなお当時の流れをくむナイトクラブが多く存在し、ヨーロッパ全土から選び抜かれたショーガールがこの地に結集する。この地の女性を求めて今も世界中から男子は集まってくる。中にはアラブの石油王、年棒何億というプロサッカー選手などのVIPが熱心に通うような高級店もあるのだ。六本木や錦のキャバクラのホステスとブダペストのショーガール両者とも容姿端麗で話上手ではあるが・・ 前者との大きな違いは後者が鋼のように鍛えられた肉体を持ち、過去百年にさかのぼるシャンソンやタンゴのレパートリーを歌える美声をもっているということだ。
色彩感覚に富んだ妖麗なチャルダッシュの音楽、それに伴うむせび泣くヴァイオリンと管楽器の物憂いジブシーサウンドは、彼女たちの美しい肉体と一体となり、激しいハンガリアン・ダンスの世界へ導いていく。男子は舞台上の女に魅了され、金を貢ぎ人生をも捧げる。そこはかとなく漂う哀愁的なメロディにはウィーンの洒脱な雰囲気が加わり、笑いと刹那的な喜びが男の中に輪廻する。しかし男たちは後悔することはない。
そう!ここは名古屋の栄ではなく十九世紀後半のブダペスト。ステージの紳士淑女たちよ、我々をゴージャスなその世界にタイムスリップさせてくれ!
★私は、2010年2月20日土曜の夜、19世紀のブタペストにタイムスリップした。
自宅に戻り2008年2月に旅した中央ヨーロッパを思い出しアルバムを開く。
☆漁夫の砦からドナウ川とブダペストの街を望む☆
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ブダペストは「ドナウの真珠」と呼ばれ、イタリアのヴェネチア(後日ムービー作成予定)と比較される。
昼間に漁夫の砦の展望台回廊から風光明媚な景色を見学。又、夜のドナウ川をクルージングしてドナウの真珠を堪能した。
当時のアルバムを開き写真と動画でムービーを作成。
[ドナウの真珠♪]
↑クリック願います。
表示されたら►をクリックするとムービーが動きます♪
[ヴァイオリン♪]
↑ヴァイオリンの音色です。クリックして聴いてください。
ブダペストの王宮の庭園の踊場でジプシーと思われる男性がヴァイオリンを弾いていました。又、同じ庭園の中少し離れた場所でも女性のジブシーのヴァイオリン弾きの演奏を聴きました。