小学生の子供に百人一首を教えるとき、皆さんどうしていますか?
「百人一首は飛鳥時代から鎌倉時代まで600年間という歴史の中で詠まれた何千何百という和歌の中から、特に素晴らしいものを藤原定家という凄い人が100首選んだもの。だから、100首すべてが素晴らしい和歌(名作)なんだ。そして、百人一首を学ぶことにより日本の歴史も学べるし、古典の勉強になり、人としての教養にもなる。そして、百首全部の意味がわかった上で憶えると、かるた遊びでも勝てるようになるんだ。」
というような話をしても、子供によっては興味をもってくれなかったり、面倒くさがって憶えようとしないこともあります。親としては是非百人一首を楽しく学ばせたいのですが、学校で古典の学習を全くしていない小学生にとってはハードルが高く感じるようです。
そういうときに役立つのがこの本です。百人一首の解説本ですが、歴史や背景はもちろん作者にも触れ、その和歌の意味を丁寧に説明しています。そして、子供にもわかりやすいようさらに見開き2ページで漫画をつかって説明しているのです。
加えて、「百人一首かるたで勝つ方法」というページまであり、その和歌の憶え方と決まり字一覧表までついていますので至れり尽くせりです。
表紙はこんな感じです。
中身は見開き2ページで一首 を説明しています。
こんなページもあり、「かるたとり」の入門にもなります。
この機会に親も親学として百人一首をこの本で憶え直して、子供といっしょに楽しみとして百人一首かるたとりをするのも良いと思います。
そういう家庭を「家庭文化度が高い家庭」というのではないでしょうか?
何か偉そうにたくさん書きましたが、実は、この本を知ったきっかけは塾生のNさん(開智小学校新3年生)です。彼女が塾の休み時間に楽しそうに読んでいたので見せてもらい、私もさっそく購入しました。