小学生のお子様のテストの点数が悪かったとき、どう対応していますか?
「何なの、この点数は!何やっているの?」
-こんな感じでカッカして、怒ったりしていませんか。
気持ちはよくわかります。我が子ができるはずの問題を間違えてきたり、つい最近やったばかりなのに全然出来なかったりすると、「なんで出来ないの?・・・情けない・・・」という感情が先に出て、ついカッカしがちです。しかし、カッカしてガンガン怒っても子どもは泣くだけです。
まず、「怒る」と「叱る」は違います。「怒る」は感情にまかせてカッカして怒鳴ったり、あるいは、冷たい言い方で突き放してしまうことで、お子様を良くすることはできません。 「叱る」はカッカせずに、何をどう言えば良い方向に導けるのか冷静に考え、ビシッと注意を与えることです。心に余裕があり、「作戦」で注意を与えていますのでお子様を良い方向にしつけることができます。だから、極力「怒る」から「叱る」に変えていきましょう。
次に、先週勉強したら、すぐに今週のテストで結果を出せれば良いのですが、試験範囲が広かったり、今まであまり勉強していないお子様はなかなか目に見える結果が出せません。だから以前よりは今回のテストのために勉強時間を増やしたのにまた悪い点をとってしまうということもあります。
お子様の日々の勉強をみているお母様は、「お子様がいい結果を出すと褒めて、悪い結果だとガンガン怒る。」という結果主義になりがちです。そうするとすぐにイイ結果が出せないお子様は大好きなお母様から「怒られてばかり」となります。お子様なりに今回は前回より頑張ったのにまた怒られてしまいます。それで、お子様はますますやる気をなくします。悪循環です。こうなってしまうと、なかなか渦の中から抜け出せません。
そこで、提案なのですが、
結果だけで褒めたり怒ったりせずに、日々の努力を認め、評価して、褒めるようにするのです。結果が出る前でも以前より勉強時間が増えたり、自分から勉強を始めたら褒めるのです。宿題だけやるのではなく、テスト対策の自主勉強を始めたら褒めるのです。ほんの小さな出来事でいいからプラスの方向の努力をしたらすぐに褒めるのです。お母様が結果主義からお子様の小さな努力を認め評価し褒めるように変わるだけでお子様は必ずイイ方向に変わります。つまり、結果がまだ出ていないが、結果を出すための「過程=プロセス」を評価し、認め、褒めるようにすることで「結果主義の怒りんぼお母さん」の渦中から抜け出すことができるのです。
「相手を本当に変えたかったら、相手を先に変えようとするな、まず自分のほうから先に変われ、そうすれば、必ず相手も変わる。-それが人間関係だ。」-これは私が長年尊敬している方の言葉ですが、親子関係にもそのままあてはまります。