ある御父母様との対話
御父母様:この間お薦め頂いた「カエルの楽園」、さっそく読みました。先生がおっしゃるように、日本の現状を思い起こさせ、いろいろ考えさせられました。
私:そうなんです。若者だけでなく日本国民全員が読んで議論を深めて欲しいです。
御父母様:こんなに売れている話題作なのにマスコミはほとんど取り上げませんね。
私:新聞社・テレビにも報道しない自由がありますから、自社の考えに合わない本は取り上げないんですよ。
御父母様:えっ・・・。マスコミって国民の知る権利に奉仕するために公平に報道しているんじゃないんですか。
私:一見公平に報道しているように見えますが、実は違います。マスコミにはマスコミ自身の意志があります。「これこれこういうことを日本国民の民意としたい。」と思えば、その方向で報道を繰り返します。例えば、世間で「カエルの楽園」が売れていても○○新聞社は書評を載せないだけでなく一切触れません。なんと言うか、無視、黙殺です。
御父母様:そうなんですか?ずっと、○○新聞社は「国民の知る権利」を守ると言っているので、自社の考えに合わない都合の悪いことも公平に報道していると思っていました。
私:「国民の知る権利を守る。」と言っているので、普通、そう思いますよ。しかし、実際はマスコミも民間企業ですから、自分たちが作りたいと思っている民意形成に邪魔になる事実は報道しません。
集団的自衛権について議論され、安保法制が審議されているさなか、安保法制反対のデモ活動は大々的に何度も取り上げたのに、同時期何度も行われた集団的自衛権賛成のデモ活動については全く報道しなかった放送局もありました。そんなものです。
御父母様:そんなものなんですか?
私:ハイ!そんなものですよ。だからこそ私達ひとりひとりの「普通の国民」が賢くなって、真実を見極めなければならないのです。
幸いネット社会が到来して、マスコミが独占していた情報発信を誰でも出来るようになりましたので自社の考えに合わない事実を隠しておけなくなってきました。
そうそう、この辺の事情が詳しくのっている本がありますのでお薦めしますね。
それは 「民意」の嘘 日本人は真実を知らされているか
「民意」の嘘 日本人は真実を知らされているか (産経セレクト S 6) | |
櫻井よしこ,花田紀凱 | |
産経新聞出版 |
櫻井よしこ氏と花田紀凱氏の共著で、対話を本にしたものなので読みやすいです。
親学のいっかんとして、是非、ご一読願います。