Q:小学校受験勉強って、何をやればいいの?
まず、普通ここがよくわかりません。(不明確。)
ー高校受験なら、中学3年間に学校教科書でやる内容(文科省が指導要領を作成している)を完全にマスターさせれば、上は県立浦和高校、浦和一女まで合格できます。
-中学受験は受験で出題される範囲・レベルと小学校6年間学校でやる内容(文科省の指導要領)とは大きく乖離しているが、おおよそのことは市販の中学受験用参考書(例えば、昔から販売されている中学受験用参考書『自由自在』)でわかります。これぐらいマスターすれば普通の国私立中学には合格できるからです。
しかし、小学校受験については目標とする「指導要領」もないし、文科省はそもそもノータッチ。幼稚園の授業を完全にマスターしても無関係。また中学受験における『自由自在』のような参考書が販売されていない。探しても、「これぞ小学校受験の決定版という参考書」が存在しない。あるのは学校別過去問集と中身の薄い問題集ぐらい。
そこで、お受験教室の先生に「何をどれくらいやればいいのですか?」と尋ねても、大手、中小に関わらず、明確な答が返ってきません。
「うちのお教室の授業を受けられて、お子様の苦手分野がわかったら、その分野の問題集を買われて、ご自宅で御父母様が指導されて下さいね。」ーおそらくこんな返答が多いです。
ーこ~んな「お受験教室」は闇・闇・闇・・・・・です。
本当にこんなんでイイのでしょうか?
イイわけがありません。
私達はウエルストリームは
何をどう指導するのか入塾・入会希望の御父母様には明確に示すべきと考えます。
また、「これから入塾して志望校に合格出来ると思います。」と言うのなら、その根拠となるカリキュラム表やシラバス(予定表)を示して、これこれこう指導するので実力がつき、志望校に合格できると説明するべきです。
さらに、「このような指導をしているので今年も22名中21名がさとえ学園小学校に合格しました。そこの壁に貼ってある祝合格短冊21枚が今年の合格者氏名です。」
と最新合格実績と根拠(エビデンス)を示すべきでしょう。
それでは、ウエルストリームのカリキュラム表(シラバス)はどのように作成されたのでしょうか。
話せば長いのですが、
時は私がウエルストリームを開塾する1年前(平成13年)に遡ります。
その当時私は幼児から指導する塾の必要性を切実に感じていました。そこで、私は当時奉職していた中・高受験専門塾の通常業務の傍ら、休日をつかって幼児教室の開設準備に入っていました。
まず、調べたことが、「何をどれぐらい指導すれば私立小学校に合格できるのか。」です。
その当時浦和にあった大手の○○会や他のお受験教室を訪問しました。
そして、訪問して驚いたことに、どのお受験教室も入塾・入会希望の父母に対して、カリキュラム表やシラバスを提示すらしないことです。
「とにかく、入会して下さい。毎週の指導の積み重ねがうちのカリキュラムです・・・・云々」
ダメだ! こりゃ! これでは、まったく参考にならない。
次に、小学校受験の資料や問題集をたくさん置いている書店に行って、問題集や学校案内等を一通り全部購入してきました。そして、その後時間をかけて、愚直に全ての資料に目を通しました。
それでわかったことは、「中学受験のようにこれをやれば普通の国私立小学校に合格するという決定版的参考書が存在しない。」ということでした。これは予想通りでした。
そこで、「存在しないのなら自分達で作ればイイ。」という結論に達した私はさっそく作業にかかりました。購入した関東近県の国私立小学校の過去問(10年~15年分)を設問ごとにバラバラにしてそれを分野別にグルーピングし、さらに、それを難易度順に並べます。実は、この作業自体は当時勤務していた中高受験専門の大手塾でその塾オリジナルの高校受験参考書(決定版)を制作するプロジェクトリーダー(英語科)をやっていましたから、手慣れています。
次は、その問題を幼児が自力で出来るように授業で指導する時期、教え方、扱う量、必要な授業時間数等を検討してまとめていきます。そうして出来上がったのが、「新年長用カリキュラムの原型」です。
その後、新年中用、新年少用のカリキュラムを順次作成し、講習会カリキュラムをも作成し、「ウエルストリームのカリキュラム表」が完成しました。そして、それから20余年経ちましたが、毎年毎年見直し、そのときどきの新傾向問題単元等を加え、改訂し続けて現在にいたっています。
つまり、ウエルストリームのカリキュラム表は過去35年分の首都圏国・私立小学校過去問を精査し、そこから分類・分析して作成し、毎年少しずつ改訂し続けたものなのです。
私達ウエルストリームでは入塾説明時にこれを呈示し、入塾手続きの際に塾生に配布しています。この年間カリキュラム表が志望校合格に必要な単元の約7割をカバーしています。
残り3割ですか?
残り3割は「夏期講習会カリキュラム」と「思考力育成ハイパーコース(志望校別・分野別土曜特訓)」の内容です。
長くなったので、本日はここまでとします。
次回は、皆さんからよくいただく質問「どう指導すればいいの?」について話しますね。