絶対合格

熱血塾教師35年+教育コメンテーターのオールマイティー井澤が 「受験」、「子育て」の成功法を公開!

たかが「片付け」、されど「片付け」(No.636)

2017年06月26日 11時15分20秒 | 出産・育児

  子育ての中で、幼児の我が子に「お片付け」をしつけるときどうしていますか?

例えば、おもちゃが出しっ放しで、「おもちゃを片付けなさい!」と1回言っても全然片付けなかったときどう言っていますか?「すぐにしなさい!」「何回言ったらわかるの!」

という感じで、お子様が片付けをするまで大声で繰り返し言っていますか?それとも、何回か言ったら放っておきますか。または、1回言ってやらなかったら、一切叱らずに御父母様がかわりに片付けてしまいますか。

 お子様の性格や家庭環境にもよりますが、どれもあまりお薦めできません。

 

  最悪なのは、1回は言うけれど、お子様に片付けをさせるより自ら片付けたほうが早いから御父母様が全部片付けてしまうご家庭です。たしかに家の中は整理整頓され綺麗に保てますが、お子様はますます片付けをしなくなります。それはそうです、自分がしなくてもすべて親がやってくれるのですから、やるはずがありません。こういう御家庭は要注意です。お子様は片付ける習慣がまったくないので家庭外でも片付けをしません。学校のような集団生活でも片付けをサボるようになります。

 「片付け」だけならまだしも、「片付け」というのは「自ら始めたことは責任を持って最後まできちんとやり遂げる。」ということに関わるのです。ですから、片付けを親がいつもやってあげていると、「自分が何か問題がおこしても、親がその尻ぬぐいをしてくれる。」という悪い癖がつきます。そうなると大切な我が子が将来「社会不適合者」となってしまうかもしれません。そんな大げさなことを・・・・。そうです、大げさです。

  しかし、たかが「片付け」、されど「片付け」なのです。

   

この続きは次回に!


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親は子どもに対して、「人としてのあるべき姿」だけは教えるべきです。(No.387)

2015年03月02日 10時45分13秒 | 出産・育児

  先日都内に出る用事があり、午前10時頃に宇都宮線の湘南新宿ラインに乗りました。この時間でも車中は満席で身体がぶつかるほどではありませんがけっこう混んでいました。大宮から乗った私もつり革に手をかけ、立っていました。浦和で80歳ぐらいのお年寄りが乗ってきて、入口付近の座席の前に立ちました。見るからに身体の具合が悪そうで辛そうにしています。

 お年寄りの目の前に座っているのは女子大生風の3人ですが、お年寄りに気づいてもまったく無視で、大きな声で話をしています。「誰か一人でいいから席をゆずってあげればいいのに・・・」と思いましたが、そのお年寄りに気づいているのにその周りに座っている人達は誰も席を譲りません。そうこうするうちに赤羽です。私の席の前の人が立ち上がったので、さっそく入口付近のお年寄りに「こちらの席へどうぞ!」と声をかけたのですが、よくあることなのですが、固辞されてすぐにはお座りになりません。

 その瞬間、私の斜め後ろから滑り込むようにして大学生風の若い男がちゃっかり座ってしまいました。その間わずか2~3秒です。私は次の池袋で降りるのでもとよりその空いた席には座るつもりはありませんでしたが、お年寄りに席を譲ろうと話している最中にお年寄りが座るはずだった席に後ろから割り込んで座る若者を目撃し、驚き、がっかりしました。

 塾に戻ってから職員に話したら、そんなことは日常茶飯事で、お年寄りが目の前の席が空いたので座ろうとしたら、そのお年寄りを横から突き飛ばして座った若者を見たことがあるとのこと。世も末です。ここ10年くらい電車内のマナーはますます荒れているとのこと。

 彼らを見ていると「われわれ若者だって疲れるのだから、席に座る権利があるのだ!」とでも主張するかのように堂々と割り込んでいます。まったく悪びれていません。しかし、将来彼らが年老いたとき今度は「われわれ老人には座る権利があるのだ!席を譲れ!」とでも主張するのでしょうか?

 

 どうしてこういう若者が増えたのでしょうか?いろいろな原因はあると思いますが、結局のところ「自分がその老人だったらどう思うか?」という相手の立場に立って考える習慣がないことが最大の原因だと思います。

 

親が子どもに教えるべきことはたくさんありますが、「人としてのあるべき姿」だけは教えたいものです。


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「母としての我が子との向き合い方」について何か参考になるものをご紹介下さい。(No.355)

2014年11月24日 09時43分23秒 | 出産・育児

 心あたたまるお手紙を頂き、有り難うございました。

さっそくですが、既にご存じかもしれませんが、 

「女子の武士道」 石川真理子著 

はいかがでしょうか?

ここ最近の出版物で「一押し=超おすすめ」です。(*^_^*)

働く女性、母として共感できる点多々あるかと思います。

そうは言っても、どんな本を読んでもその著者に100%賛同ということはないとは思います。

私は「女子の生き方」にとどまらず「本来の日本人としての生き方」=「人間力溢れる人の生き方」の参考になる本だと思います。 

この本は私が数年来購読している月刊誌「致知」の出版社「致知出版」が出しています。

http://www.chichi.co.jp/special/woman/

 


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将来頭がよく、人柄の良い子にするために0歳児から家庭でできることを教えて下さい。(No.259)

2014年01月27日 11時28分08秒 | 出産・育児

  0歳と言っても生後3ヶ月と生後11ヶ月ではかなり差がありますが、今回は一般論として話しますね。

以前にもこのブログで話しましたが、人間には生まれつき向上心が備わっています。特に教えなくても成長につれてハイハイをし、つかまり立ちをし、いつのまにか歩き出します。言葉も父母や周囲の人々の会話を聞いて耳からだけで覚えてしまいます。

  ですから、そのお子様の成長発展段階に応じて向上心を刺激して、お子様が自分からいっそう努力していろいろなことを身につけ、一人で出来るように持っていくことが子育てのコツです。

そこで

  個人差はありますが生後数ヶ月の「赤ちゃん」を例とすると、自分だけで座ることもできません。おんぶやだっこをしなければ寝ているだけです。その状態の赤ちゃんの視界は寝返りをうっても限られたものです。想像してみて下さい。ただおとなしく寝ているだけで放っておかれたらせっかく生まれてきたのに、その赤ちゃんの人生は楽しいですか? 

楽しいわけがありません。だから、ガラガラを天井から吊ればいいのですか?それとも昔話CDやお歌のCDやクラシック音楽CDをかけてあげればイイのですか?枕元にテディベアのぬいぐるみを置けば良いのですか。私はそれらを全否定しませんが、それらが中心で良いのでしょうか。

  その状態の赤ちゃんが一番望んでいるだろうことはなんでしょうか?寝ている赤ちゃんの身になって考えればすぐわかることです。それは自分を産んでくれたお母さん、そして、自分の誕生を心待ちにしてくれていたお父さんとのふれあい(コミュニケーション)を望んでいるはずです。赤ちゃんはまだしゃべれませんので「お母さん、私のことを産んでくれて有り難う。」なんて言えませんし、「お母さん、せっかく生まれてきたのだから、いろいろなことを教えて下さい。いろいろなところに連れて行って下さい。」とも言えません。

 

   赤ちゃんが言葉で要求してこなくても最愛の我が子のために赤ちゃんをだっこして赤ちゃんの目を見てたくさん話しかけてあげましょう。父・母からの肉声での話しかけやコミュニケーションが自分一人で起き上がれない赤ちゃんの一番の希望だからです。胎教として聞かせていたモーツァルトの曲をまたかけてあげるのももちろん良いことですが、赤ちゃんにとって一番の幸せは自分のことを心から愛してくれている父母と家族からの話しかけとはたらきかけです。

 

以上のように頭が良くて、人柄がいい子に育てる大前提として、まずはお子様とのコミュニケーションを重視することが大切です。

次に、赤ちゃんに次の段階の目標をお母さんお父さんが話してあげるのです。

たとえば、まだ一人ではおきあがれない赤ちゃんに『赤ちゃんが座っている絵』を用意してそれを見せて、「はやくこういうふうに座れるとイイね。座れるといろいろなものが見えて楽しいよ。それにおもちゃも自分でとれるようになるからもっと楽しいよ。お母さん、お父さんも応援するから、頑張ってひとりでもすわれるようになろうね。」と語りかけるのです。人類なら何も教えなくても成長につれて放っておいても座れるようになりますが、次の努力目標を教えてあげたほうが早く座れるようになります。「赤ちゃんだから話しかけてもなにも理解できないから無駄だ。」という意見もありますが、赤ちゃんは父母の言うことを集中して聞いて理解しようとしていますし、我が子を愛する父母の愛情や心から願っていることは必ず伝わっている。ただ、まだしゃべれない赤ちゃんは「わかりました。私もはやく座れるようになりたいから頑張る。」と返事をしないだけだと私は思います。

 1点だけ注意して欲しいのは目標を話すのはいいのですが、「はやく座れるようにならないとダメだ・・・。」という言い方をしてはいけません。

 言い方はあくまで「これこれ出来るようになるといいね。とっても楽しいよ。頑張ってみる?そう、それじゃ、お母さん、お父さんも応援するね。」というプラスの表現(肯定文)で話しかけてくださいね。

 今0歳児をお持ちの御父母様、是非試してみてください。

 


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子育てで大切なことって?パート2

2012年01月27日 12時38分27秒 | 出産・育児

 「なにかするときになぜそれが必要か、大切かを、乳幼児にきちんと説明して本人にその意味を教えましょう。」

 

 

 乳児(0歳児)の場合、話しかけても「ママのいうことはよくわかりました。では、そのようにお願いします。」と返事をするわけではありませんので、親の話を本当に理解しているのか確かめるすべがありません。返事がないからどうせわかっていないのだろう。―という考えからもありますが、いや、言語中枢が完成していないので返事ができないだけで実は理解している。―という考え方もあります。

 

 私は乳幼児でも我が子は親の話すことを一生懸命に聞いていて理解しようとしていると感じましたので後者の考え方に立って子育てしました。

 

 乳幼児の自分に両親がいつも話しかけてくれ、いろいろなことを教えてくれる。そして、いろいろなところに連れて行ってくれて、自然のすばらしさ、現代文明のすばらしさも見せてくれる。「そんなことを赤ちゃんに教えてもどうせわからないし意味がないね。」という人も多々いましたが、「そういう人達のほうががわかっていないのだ。」と思い我が子をいろいろなところに連れていき、いろいろなことを教えました。その経験は成人するころには思い出せなくなっていたとしても、記憶のデーターベースには刻まれているはず。そしてそれが成長してからの人間力育成の一助になる。―そう信じています。

 

 できるだけそのように育ててもらってほうが子供は幸せだと考えたからです。

 

 反対にどこにも連れて行ってもらえず、毎日ベビーベッドに寝ていて、天井や上からつってあるガラガラだけを見て育つ、そして、赤ちゃんにはどうせ話しかけても理解できないとして、親や周囲の大人達がほとんど話しかけないで育てたら・・・・・。とても可哀想ですね。

 

 「言葉を話すのが遅い。」それは持って生まれて能力だけの問題ではなく、両親をはじめとして周囲の人が話しかける回数や量が少ないとそうなってしまうようです。なぜなら、乳児は周囲の人々の言葉を聞いて、言葉の出し方を覚えるからです。よく言われることですが、赤ちゃんの前で周囲の大人達も英語しか使わず、英国で育てると英語を発するそうです。

 

 ですから、乳幼児のときだからこそ、両親はもちろん周囲の大人達が良い刺激をたくさん与えてあげるのです。そうすると、言葉を早く覚えて、頭のいい子に育つ基礎ができます。

 

 また、理解していようがいまいが、何かするときにその意味を説明してあげると赤ちゃんは嬉しいようです。そして、両親の我が子に対する愛情も伝わるようです。おすすめです。

 


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