「子育ては作戦でするもの。」とよくブログに書いていらっしゃいますが、どういうことでしょうか?
例えば、お子さまの「やる気」を出させたいとします。
「やる気を出しなさい!」と叱咤激励したら、やる気がでますか?答えはNoですね。
叱咤激励してやる気が出るようなお子さまははじめからやる気を持っています。
やる気のない大人はもちろん、やる気のない子供にやる気を出させるのは一苦労です。
その方策だけで本を1冊かけるぐらいです。
「やる気を出す。」というのはお子さまの心のありようです。だから、実の我が子であっても車のハンドルをきるようには子供の心を操縦できません。「これこれこう思いなさい!」と命じてもムダです。
では、どうしたら良いのでしょうか?
こう言えばこう返してくる。こう言うと反発する。こう言えばニコニコする。など我が子の性格や心の傾向性は親ですからよ~くわかっています。
そこで作戦なのです。
例えば、褒めると、素直に喜んでくれて、ニコニコするタイプのお子さまなら、たくさん褒めればいいのです。
褒められる→嬉しい→もっと褒められたい→もっと努力する→また褒められる→ますます嬉しくなる→自信がつく→この繰り返しが習慣となり褒められなくても自分からやるようになる。→さらに褒める
この褒め褒めサイクルで1点注意してほしいのは褒める内容です。本人が努力した行動(行為)自体を褒めるのであって、結果を褒めるではありません。良い結果だけを褒めるご家庭では良い結果が出るまで褒めてあげられません。努力と結果は当然因果関係がありますが、どうしてもタイムラグが出るのです。そうすると褒め褒め作戦をやろうとしても結果が出るまで褒めることができず、褒める回数が極端に減ります。それに、結果だけ褒める家庭では努力したけれど今回は結果を出せなかったときには褒めるどころか逆に批判的な言い方をしてしまいがちです。それではお子さまはやる気が出すどころか、やる気を失います。
実は、「結果を出すために懸命に努力することが素晴らしいのであって、努力し続ければ結果は後からついてくるものです。」だから、「褒めるべきはその努力であって結果ではない。」のです。そういう価値観を持って作戦で子育てをするのです。すると、お子さまは驚くほどやる気を出すのです。
そう言うと、
「受験では合格・不合格がハッキリ出る。だから、なあなあではすまされない。結果がすべて。」と言われる方がいます。
たしかに、受験で一番大切なのは合格という結果であり、それに疑いはありません。
しかし、だからこそその大切な合格という最終結果を出すためにそのプロセス(途中経過)を大切に考え、お子さまの努力を褒め続けるのです。そうすれば、お子さまはやる気を出し、素晴らしい結果をも出せるものです。
是非この「プロセス褒め褒め作戦」を試してみて下さいね。
だいたいですが、10名中2名は劇的に効果があります。6名は普通に効果があります。残り2名はあまり効果が出ないかもしれません。-こういう作戦でもパレートの法則が当てはまるものです。