関西地区にお住まいの方から「良い小学校お受験教室(塾)を選ぶポイントを教えて下さい。」というご質問を頂きました。関東地区にお住まいなら迷わず「ウエルストリームへどうぞ!」って言いますが、それでは質問の答になりませんね。(*^_^*)
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ちょっと長くなりますが、わかりやすい例を挙げます。
例えば、車などの高額商品を購入するとき
他社製品の悪口(短所)ばかりを言う営業マンと他社製品について長所短所の両方を話し、その上で自社製品の良さをアピールする営業マン
あなたならどちらの営業マンから購入しますか?
私なら絶対後者です。
理由は車などは購入してそれで終わりにならず、その後の定期点検・車検などでいろいろと継続して世話になることもあり、結構長いつきあいになることもあります。人と長いつきあいをするなら、やはり人柄の合う方が良いです。それに、他社製品の悪口ばかりを聞かされると、だんだん疲れてきます。私がそんな一方的な悪口だけを本気にして購入決定をするような浅い人間と思われているような気分にまでなってきます。昔から「一方だけで沙汰するな!(一方の言い分だけを聞いて判断せず、両方の言い分を聞いた上でよく考えて判断しなさい。)」と言うではないですか。無論所詮買い物ですから、同じ商品なら安くしてくれる方を普通選ぶのですが、仮に総額の数%程度の差額なら他社製品をも公正に評価する信頼できそうな人物から購入します。実際そういう信頼できる営業の方は、何かあった場合の対応も早く、サービス部門(整備部門)との連携も良いです。また、車以外でもそのお客さんに役立つ情報も提供してくれたりします。そういう心遣いがまた嬉しいです。だから、次に買い換えるときもその営業マンから購入しようと思いますし、友人に紹介したりもします。
この意味で買っているのは車(商品)ですが、その後のアフターケアを考えるとどういう人から購入するかが重要なのです。
初対面ではなかなか人柄までは見抜けないのですが、その方の話す内容とその方の実績をみれば信頼出来そうな人かどうかおおよそ見当がつきます。<o:p></o:p>
今、高額商品としての車の話をしましたが、実は受験教室(塾)も一緒です。
あるお受験教室に行って話を聞いたら、その室長、塾長が他の実績ある受験教室について聞くに堪えない悪口を語り、ありえないようなことで、誹謗中傷をしていたそうです。
-その悪口雑言を言っていたお受験教室の先生はそれほど自分の受験教室に自信がないのでしょうか?他の受験教室を貶めても自分の教室の評判は上がらないのに・・・・。それとも「内容がないよぅ!」でしょうか。
他の受験教室の悪口を言えば言うほど、もののわかった人々は、「こういう先生には我が子を預けたくない。」と思いますから完全に逆効果ですね。<o:p></o:p>
(1)受験教室の場合、購入するのは毎週の授業を中心とした教育サービスです。車以上に継続して我が子がお世話になるのですから、信頼できる受験教室(先生)を選びたいですね。
信頼できる条件は
①まず授業がきちんとしていて、毎年優れた合格実績を出していることです。
②次に、教育サービスの質が高く、しかも日々改善されていることです。受験の世界も日進月歩ですから、5年前とまったく同じ教材を使っているようでは合格させられませんから。
③さらに、そこに通うだけで他の教室を併用しなくても合格できることです。なぜなら、他の教室に通わないと合格できないということはそのお教室は受験教室として不十分であるという証拠だからです。それに複数の教室を掛け持ちするとお子様の負担も大きくなりすぎるからです。
④ちなみに、合格実績についてはその数字の根拠を示せることが大切です。<o:p></o:p>
根拠を示せない数字は「後出しジャンケンのようにして作られた架空の数字」である可能性が高いです。
最近「個人情報保護法を理由として合格者の氏名を示さない。」と言っているお受験教室があるそうですが、それは絶対おかしいです。<o:p></o:p>
個人情報保護法の立法趣旨は個人の意思に反して個人情報を無断で公開したり、漏泄することを禁じているのであって、受験教室生(合格者)の御父母様の御承諾を得て、合格者の氏名を事務室内に掲示することはなんら問題がないからです。
ですから、個人情報保護法を理由に合格者名簿を閲覧させないということは合格者数として発表している数字の中に御父母様から承諾をとれないもの、つまり、そのお受験教室の生徒以外の合格者数が混じっている証拠です。<o:p></o:p>
(2)さらに信頼を裏付ける志望校について「豊富な情報」を持っていることです。
お子様の志望校についてその受験教室が詳しい情報を持っていれば志望校の入試制度の変更や入試傾向の変化にいち早く対応してくれます。受験の世界ではこの情報の有無が合否を分けます。この意味で受験教室に通うのはこの情報を得るためでもあります。
(3)5名程度の集合授業でお子様のやる気を引き出してくれる受験教室が良いです。1対1の個人指導や家庭教師は結局小学校受験には向かないと思います。その理由は小学校受験で必須となる集団で行動する「行動観察」や「運動」試験にまったく対応できないからです。1対1でペーパーだけ磨いても合格できないのが小学校受験だからです。
(4)だからと言って、集合授業も人数が多すぎては一人一人のお子様を把握出来なくなります。やはり一人一人のお子様の得意分野や苦手分野はもちろん性格まで理解・把握した上で、我が子の合格のために必要なことは何でも提案し、合格までひっぱっていってくれる。-そういう受験教室がベストです。
(5)御父母様がいつも一緒に授業を受ける受験教室はやめたほうが良いです。なぜなら、入試当日教室内には御父母様は入れないので、お子様達は御父母様のいらっしゃらないところで試験を受けます。つまり、御父母様のいらっしゃらないところで実力を発揮しなければなりません。いつも一緒に教室に入っている受験教室ですと、試験のときは一人なので心細くて持てる力を発揮出来なかったりするからです。ちなみに小学校受験合格の秘訣の一つはお子様の精神年齢を上げることです。(自立と自律)
(6)最後に費用面ですが、安かろう悪かろうでは絶対×です。では一番高ければ一番いい受験教室ですか?これも違います。割り切って言えば、支払う金額に見合わない教育サービス内容では×でしょう。
私はこう思います。
「お子様を通わせたら、いろいろと良い方向に変わってきた。」「毎週楽しみにしていて、帰ってくると、楽しそうにお教室での出来事を報告してくれる。」「そして、学習習慣もつき、やる気をだしてきて、幼児なのに自分から『お勉強しよう!』と言い出した。」「受験はもちろん子育てについてもいろいろと相談にのってくれた。」「その結果、志望校に合格した。」
このようにお子様、御父母様の満足感が費用に見合っていることが大切です。そして、出来れば御父母様、お子様が感動するほどの教育サービスを提供できたら最高です。「ここまでしてくれるのだから、この費用は安い。」-これが良い受験教室のあるべき姿です。
上記を参考にされ、実際にお教室に行って、親子で授業を体験し、御父母様の信頼に足るお教室かどうか、御父母様の厳しい目でご判断下さい。