板東三十三観音巡礼の旅(千葉)2日目です。
ぐっすり眠り、温泉の朝風呂に入り、シャッキとしました。充電完了って感じです。朝食後早々にチェックアウト。次は夏に来て、プライベートプールで泳ぐのもイイかも。
宿から見た太平洋から上る日の出です。
2日目の目的地1番目は館山にある那古寺(那古観音)です
鴨川からは山を越えて外房から内房へ進みます。本来はここが三十三番札所で、ここで結願とするべきものですが、都合により浅草の浅草寺を三十三番目の巡礼先とし、結願寺としました。こういうのが許されているのが板東三十三観音巡礼なのです。
那古寺では初詣の参拝者を迎える準備をされていました。ここでももちろん心願成就を祈願。大昔(江戸時代)は那古寺のすぐ下にまで海がきていたとのこと、その後4mも隆起して陸地部分が拡大し、海は遠くなりましたが、那古寺の観音堂からは海が見渡せます。
途中地元の産物を購入するために道の駅に立ち寄りました。2カ所に立ち寄ったのですが、面白かったのが統廃合で廃校になった小学校を活用し、道の駅「保田小学校」としていたことです。校庭を駐車場に、2階教室を半分に間仕切りし、ベッドのある宿泊部屋としていました。敢えて黒板や掲示板等を残し、本当に教室に泊まっているかのようです。1階は教室ごとにお店や中華料理のお店としていました。ユニークなのでテレビでも取り上げられ、大人気です。平日なのに広い駐車場が満車ですぐに駐車できないくらいでした。
ここ道の駅「保田小学校」は館山道のインターのすぐ近くなのでETC装備車は一度高速を降りても2時間以内に高速に戻れば料金が降りないときと同じになります。この制度は最近各地で行われています。パーキングがほとんどない圏央道などにもピッタリです。高速道運営側はパーキングやサービスエリアの建設費用と運営コストを節約でき、道の駅側は本来素通りするはずの高速利用車もお客さんにできます。高速利用のお客さんは新鮮な地元の産物が手に入るし、食事もできる。いわばウィン・ウィン・ウィンの関係ですね。
さあ、次は笠森寺(笠森観音)です。この寺の開山は伝教大師(最澄)で、784年大師が東国巡錫の折に自ら十一面観音像を楠の自然木を刻んで山頂に安置して開創したとのことです。
日本中でここしかないという「四方懸造(しほうかけづくり)」で建てられた有名な観音堂があります。あの2代目広重の「諸国名所百景」の錦絵にも描かれています。
すくっと長く伸びた袈裟斬り竹、シンプルななかにも力強さを感じるこの門松、めっちゃカッコイイです。
ウエルストリームの入口に置きたいくらいです。ちなみに、塾にはお子様達の学習のためにミニ門松を置いています。
急な階段を登り上がりきった所に御朱印帳の受付もあります。
観音堂は後一条天皇の勅命により1028年に建立され、勅願寺となりました。急峻な岩岳の頂上に(平地ではなく八葉の尾根)61本もの巨大な柱を立て、その上に舞台を造り、伽藍を設けています。当初のものは兵火で焼けてしまいましたが、安土桃山時代(文禄年間)に再建され、国内で唯一現存する様式で国の重要文化財になっています。
ここからの眺めも素晴らしいですが、周囲の森がさらに素晴らしいです。1200年もの間、約2万坪が寺域として伐採禁止で保護され、今では「国指定天然記念物笠森寺自然林」となっています。
本日3番目の目的地は清水寺です。ここは京都の清水寺と兵庫御嶽の清水寺とともに清水三観音として知られています。
巡礼者としてはこういう気遣いが嬉しいです。
ここでも心願成就祈願をして、家路につきました。
この2日間で6カ所巡礼し、御朱印帳も残すは浅草の浅草寺のみ。ここで三十三観音巡礼も、結願となります。浅草寺へは浅草周辺の初詣の賑わいがおさまった頃にじっくり参拝しようと思います。
えっ初詣ですか?初詣は地元氷川神社です。
私が生涯信仰している神社は伊勢神宮を中心とし、左に太宰府天満宮、右に氷川神社です。それから結婚と娘を授かったときに大変お世話になった出雲大社(大国主之命)です。
神道系のすべての神様、仏教系の釈迦如来とその弟子であるすべての観音菩薩、そしてキリスト教系の天使達に対して、
「健康に生かされ、仕事を通じて社会貢献でき、家族も幸せに生かされており、自己実現も一つ一つ出来ていることを心から感謝しております。天上界のすべての存在に感謝です。合掌」