青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

早くも半年が過ぎて。

2023年07月05日 23時35分10秒 | 箱根登山鉄道

(紫陽花の季節@大平台隧道東口)

もう6月も終わってしまい、今年も上半期が終了。相変わらず季節の過ぎ行く早さが恨めしく、そして過ぎ行く季節を目にしてあれやこれやと撮りものを探しつつある週末の暮らしである。ま、とはいえ最近はすっかりやることもルーティン化しているような感じで、6月になったらとりあえず箱根に行く。梅雨で天気もすっきりしないし、あんまり天気の良くない中で遠出するくらいなら、朝から半日とりあえず大平台でも行って紫陽花眺めてくるかなあ・・・くらいの感じ。んで、大平台で昼まで撮って、帰りは最近ひいきにしてる風祭の温泉でひと汗流して14時くらいには家に帰るのが、ちょうどいい休日の過ごし方。

梅雨空の大平台隧道東口、ここの紫陽花が好きだったんだが、花付きが悪くなったのか全部抜かれてボウズになってたんだよな。苗木を植え直して毎年毎年木が育って、とうとうここまできれいに花付きが戻ってくれた事に感謝している。遠くから山にこだまして聞こえてくる電制の音、隧道の中から押し出されてくる冷気に涼んでいると、石積みの隧道の坑口から、108が姿を現しました。

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我慢のウイークと言うけれど

2021年04月28日 17時00分00秒 | 箱根登山鉄道

(函嶺の風薫る・・・@出山の鉄橋)

もうすぐGWともなれば、いつもならば休みの日程と天気予報を見ながらああでもない、こうでもないと旅程を練るのが恒例の時間だと思われますが、昨年に引き続き緊急事態宣言下のGWとなりました。毎日毎日やれ感染者だ変異株だと騒がしいし、実際に罹患した人の病状なり経過なりを聞いたり見たりしていると、やはり怖いなというのはあるのだけど、会社はテレワークも導入されず、学校も休校になんないですからね。ウイルスの蔓延を遮断するのに、強制力を持って社会生活を止めることはしないというのが日本のコンセンサスらしいので、とりあえず我々も感染対策はしつつ過度な自粛は避けつつ、生き延びていくしかないのでしょう。

さすがにウイルスとの闘いも一年が過ぎ、良い意味でも悪い意味でもウイルス慣れして来たのはあります。先日連絡したら、両親もさすがにこもりきりの生活に鬱々としていたらしく、近場の熱海の保養所で2泊3日まったり過ごして来たらしい。世界的な衛生の危機ですが、適度な精神衛生の管理は必要なんだなあと思う次第。二年連続がまんのウイークと言われましても、ね。

 

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冬枯れの 山に最後の その姿

2021年02月21日 09時00分00秒 | 箱根登山鉄道

(最後の日々を淡々と@上大平台信号場)

過日、3月21日での引退が発表された箱根登山電車のモハ2型109号。コロナ禍の中で、大々的な引退イベントがなかなか開催しにくい中、ささやかな餞として特製の方向板が付けられています。両運転台の単車ということで、普段は2連のモハ1型に増結の3両目としてお供に入る事の多い車両ですが、すっかり箱根のファンにはお馴染みになった「三色団子」と呼ばれる104(赤)-106(青)+109(緑)の編成で、函嶺の峻険に挑みます。上大平台に80パーミルを落ちながら入ってくる構図って好き。線路脇の勾配標と合わせて、鯉の滝登り的な姿がいかにも登山電車!って感じがしますよね。

元々は昭和2年(1927年)に製造された、小田原電気鉄道チキ2型をルーツに持つ109号。途中で鋼製車体に載せ替えを行っていますし、足元もカルダン台車に換装しているので、見た目的には昭和30年代のクルマって感じなのですが。実際乗車すると、104-106のほうが車内は古い感じもして、引退するほどなのかなあ・・・なんて思ったりもするんですよ。今回の引退は検切れって事もあった模様ですが、109の引退によって、残るのは104-106の2連と単車の108のとうとう3両のみ。少なくなったよなあ。物心ついた頃から、箱根の山と言えばこのモハ1・モハ2でしたからねえ。1000形のベルニナ号が新型電車としてやっとこさデビューしたくらいのイメージだったので。

この時期、箱根の山はすっかりと冬枯れて色のない季節。雪でも降れば別ですが、箱根の自然と取り合わせた109のラストの姿を・・・と思う向きには、組み合わせるものがなかなか線路際には見付からず、寂しい季節でもあります。それだけに、狙いはあくまで普段通りの運用を淡々とこなす姿なのかなと。スイッチバックで、ブレーキハンドルを抜いて運転士さんが行き交う風景って、旧型車でしか見られないんですよね。なかなか遠出と言う訳にも行かないご時世ですが、最後の109に会いに来られる際は、ぜひ感染対策をバッチリ取ってお越し下さい。

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あまり良くなかったこの年に寄せて

2020年12月31日 21時00分00秒 | 箱根登山鉄道

正直世界の大半の人にとって、今年は良い年ではなかったと思われるのでありますが、そんな2020年もとうとう大晦日。午前中はちょっと家を抜け出して、風祭のカマボコ屋さんに保存されている107号に年末のご挨拶をして参りました。コロナ禍の中、県境を跨いだ移動の自粛みたいなしゃらくさい話がずーっと続いていた中で、趣味的には地元神奈川県内の登山電車にはお世話になったよね。5月の試運転開始から7月の全線復旧へ向けて、動き出して繋がっていく箱根の山の電車の姿を追ったのは、個人的にも凄く楽しかったし、閉塞感が満ち満ちていた世の中を少しだけ忘れさせてくれた存在でもありました。そんな箱根の電車へのお礼も込めて、冬の日差しが煌めくボディにそっとシャッターを切りました。

大晦日に至り、日本国内が過去最高の感染者数を計上するなど全くどこまで続くのか予想もつかないウイルスの蔓延。年回りが変わったくらいで何が変わるものでもないんでしょうけど、始まりがあれば終わりがある事を信じるしかない。結局、このウイルスの感染力の尋常ならざる強さからして、政府の言う「経済を回しながら感染拡大を食い止める」なんていうご都合主義みたいな思想で戦うのは土台無理なのではないかと思われる。また、この一年を過ごしてみて、「カネ払うから、仕事もいったんストップして家にいて下さいね」と言うのは受け入れられても、「カネは出せんから、経済回すのに仕事はやって欲しい。でもそれ以外はステイホーム」というのはリスクとベネフィットが色々と釣り合わなさ過ぎるのにみんな気付いてしまったんだよね。感染者数がいくら増えようが、一個人としての対策はマスクして小まめに手洗い消毒してうがいするくらい。粛々と感染対策しながら、人の集まる場所を避けつつ、あまり無理のない程度に趣味もボチボチと続けて行こうと思います。

本年も当ブログをご愛顧いただきありがとうございました。
皆様におかれましても、良い年をお迎えください。

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最後の秋か、去るか去らぬか。

2020年12月04日 17時00分00秒 | 箱根登山鉄道

(過ぎゆく秋@大平台界隈)

好天に恵まれ、秋を満喫出来た今年の11月。我が家からは、遠征・・・と言うほどのものでもない、いつもの箱根。いつもの大平台界隈。いつもの路地に、朝露に濡れたモミジの葉っぱが、苔生した小道の路傍に落ちている。秋過ぎ行く大平台、山を渡る風に心なしかの冷たさを感じて。

この日は、オダアツを荻窪ICで降りて、足柄幹線林道からの俯瞰チャレンジからスタートしてみる。上大平台のスイッチバックに旧型の三色団子が登って来た。日の短い時期になると、上大平台に光線が回るのは朝のうちのほんのわずかな時間だけ。8時を過ぎると側面が弱くなっちゃうんだよね。ってか久し振りに来たら見晴らしの良かった谷の木々が伸び放題に伸びてしまい、アングルを組める位置が極めて限定されている事に気が付く。夏の暑さのせいなのか、マント群落が山を覆っていて見栄えが悪いし、このアングルもあと1~2年で過去帳入りなのかもしれない。

最後の旧型が、カラフルな色を纏って最後の活躍。定番の大平台駅進入は、スプリングポイントの標識を添えて。圧倒的に何回も撮った場所だけど、落ち着いて編成気味に決められるところってのはなかなか少ないのが登山電車界隈。サンナナのあの重々しいツリカケ音が聞こえなくなって久しく、最後の旧型車の砦を固めるカルダン車のヨンロクですが、その去就は聞こえて来ません。台風被害がなければ、旧型車は2020年夏には引退していた訳ですけどね。インバウンド需要がコロナ禍で完全に停滞した中で、設備投資計画が見直された可能性はあります。

三色団子の色の境目を珍しく慣れない流し撮りで(笑)。大平台駅から姫之湯踏切に続く小道は、11月の中旬くらいではまだ木々によっては色付き前のモミジの木も多かったですね。箱根は比較的紅葉が遅いので、場所によっては12月の今頃が見頃になる木もあるのでしょう。いつも旧型を撮影する時は、これが最後だなと思って撮っているのですけど、紅葉と絡めて最後の秋なのか、雪を見て最後の冬と思うのか、桜を愛でながら春まで残るのか。オリンピックと同様に、一年延期で来年の夏までなのか。そもそも去るのか、去らぬのか。それは登山のお偉いさんしか知らないこと。

駅近くの小径の紅葉はイマイチでしたが、頼りになるのが大平台隧道前の大カエデ。函山文庫という歴史研究者の庵(?)の前に生えていて、毎年安定した色付きを見せてくれます。秋の日差しに透けて、燃えるような鮮やかな赤。トンネルから出て来たアレグラと赤の競演・・・大好きなアングルです。ただ、最近は周りの雑木がゴチャゴチャしてきてなかなかに撮影しづらいアングルになって参りました・・・以前はもうちょっと線路周りが片付いていたような気がするのだが、登山線も復旧工事が優先されて、線路周りの除草などは後回しになっているんだろうか。「働き方改革」みたいな話の中で、保線に関わる時間が取れなくなっていると聞いて久しい。草取りってのは線路を守る基本の基本、と聞いたこともあるのだけど。

かれこれ10年以上くらいは大平台の集落で季節折々に写真を撮り続けておりますけど、神奈川県の箱根と言えども高齢化と過疎の問題は避けられない様子で、大平台も時を経るごとに空き家が増え、街が荒れて来ているのは気になる材料でもあります。結局、地域の景観が守られるという事は、そこに暮らす人たちのマンパワーがあるからこそ成り立つもの。かつては小径の隅まで人の営みがあった大平台の街も、空き家の屋根が落ち、板塀は剥がれ、きれいに整えられていた庭はいつしか草生し、やがて蔓草に伸び放題に覆われてしまうんですよね。自然に還って行く、と言えば聞こえはいいけれど、かつての人の営みが、荒れ放題になって行く様を見るのは何ともなあと言う思いがあります。せめて定期的な草刈りくらいはしていただけないかな、と思わなくもないのですが・・・

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