青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

蒸暑の候

2016年06月26日 07時55分06秒 | 小田急電鉄

(百合ヶ丘Sカーブ@東京メトロ16000系)

今日はちょこっと実家に行く用事があり、実家に行くついででちょこっとカメラを持ってみた。お馴染みの百合ヶ丘駅小田原方S字ですが、新百合から万福寺の坂を駆け上がって来るメトロ16000、ここの構図は何気に小田急で五指に入る好きな構図かもしんない。じゃあ一位はどこだと聞かれそうですが、それは季節によって変わるので何とも言えませんなあ。


色々な車両が通過して行きますが、とりあえず今日のスポットは多摩急行。今春からはJR車の小田急線内乗り入れ/小田急車のJR線乗り入れも開始されましたが、来年は下北沢の複々線開通に伴ってさらに本数が増える事が予想されます。現在の日中20分ヘッドが10分ヘッドになったりするのだろうか。いずれにしろ本数は現状より飛躍的に増える事が見込まれているからこそ、各社車両の全区間相互乗り入れが解禁されたのでしょうけど。


久々に多摩急行が走っている区間に立ちましたが、増加するメトロ16000と小田急新4000に押されてさすがに不沈艦営団6000が数を減らしている事を実感。プレスリリースによると「今年度につきましては8編成80両を導入するほか、引き続き2017年度まで順次16000系を新造し、将来的には千代田線の10両編成車両を全て16000系に置き換える予定です。」と明文化されている以上、最近の各社の車両入替のスピードからしてもあっという間にいなくなってしまうのでしょうね。地下駅のホームに立ち込めるあの独特のブレーキシューの焦げた匂いが懐かしくなる、そんな日も近いのかもしれません。
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戻ってきた展望車

2016年06月25日 06時15分08秒 | 小田急電鉄

(三線軌条区間を往く@箱根湯本~入生田間)

大平台から麓に降りて来て登山線小田急区間の紫陽花。定番の入生田・牛頭天王神社の参道からのアングル。ちょっと架線柱がうるさいですけど、線路の両サイドに咲く紫陽花を絡めながら撮る事が出来ます。LSEのはこね42号は先日柿生の踏切で軽乗用車に突っ込まれた7003編成。かなり激しい車体の損傷だったんでどうなることかと危ぶまれましたが、大野工場で突貫の復旧作業を経て早期の営業復帰が図られました。ともあれ貴重な現状4編成しかない展望車が落ちる事が避けられたことは喜ばしい事です。


以前はこの三線軌条区間には小田急車と登山線車の2社が乗り入れておりましたが、輸送力の劣る登山線車が小田原~箱根湯本から撤退してからは狭軌/広軌の混在する独特の軌条は車庫のある入生田までとなりました。登山線封じ込め運用の赤1000系、湯本急行がなくなってはや7年ですか。時の流れは速い。


宵闇迫る紫陽花の坂道を降りるはこね44号。複雑な三線軌条のレールを輝度の高いVSEのライトが照らします。展望席では幅広帽の少女が親子で仲良く記念撮影…VSEも何気に今年で11年目、陳腐化したとは言わないですが、私鉄各社がブームに乗って観光列車を次々導入している昨今、70000系はよ!と思ったりもする。そこらへん小田急は割と保守的よね。

VSE以降の箱根特急ってどうなって行くんだろうね。下北沢の複々線が開通したらダイヤ的にも余裕が出ると思うんだけど、そこでテコ入れをするのは朝の上りホームウェイであって箱根特急ではないような気がする。だからMSEばっかり増やしてるんだろうし…今回復帰は果たしましたけど、LSEも営業40年弱となってますので後継の2編成は必要だと思うんですけどね。
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紫染まる夕映えに

2016年06月21日 22時35分21秒 | 箱根登山鉄道

(紫陽花!満開!大平台!@大平台駅入口)

箱根の山に大きく響く、モハ2の吊り掛けのモーター音。上大平台の信号場から姫之湯の坂へ、だんだんと近付いてくるモーター音を愉しむのも風流であります。大平台の駅へ滑り込むカーブ付近の満開の紫陽花、夕方になって射して来た西日に少し蒸し暑くなって来た箱根の山。冷房なぞ付いていないモハ2は、暑かったら窓を開けるだけのオールドスタイル。運転台の窓が二段窓になって開けられる車両というのも軌道線では珍しいですよね。


大平台の駅でエンド交換を終えた古豪が、山を降りる。お次は出山の信号場。ここもスイッチバックです。昼なお暗き登山鉄道の沿線の中では、大平台は比較的開けた場所にあって撮影ポイントも豊富。しかしながら人一人が通れるだけの遮断機のない四種踏切が多く、紫陽花のシーズンはポイントポイントに警備員を配置して列車監視に目を光らせている状況。インバウンド需要でアジアを中心とした海外勢も多く、日本語が通じない人たちもいたりするので列車も最徐行での対応です。そもそも登山電車はカーブも多く見通しが悪いので、なおさら神経を使うんでしょうね。


まあそれにしても大平台駅の分岐付近で咲く紫陽花はボリューム感も花付きも色のバリエーションも申し分なくて、今年は当たり年ですね。まさに今が盛りと言った感じだ。湯本から連なる湯坂山の稜線をバックに大平台カーブを回って来るベルニナ1001編成。この時期だけはシール式ですけどヘッドマークステッカーが貼られてたりして、沿線で繰り広げられる紫陽花の祭典に華を添えます。
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紫陽花の 色に誘われ 大平台

2016年06月20日 22時01分35秒 | 箱根登山鉄道

(巡る箱根の季節@大平台~上大平台信号所)

2年前のGWに引き上げられた大涌谷の火山噴火規制レベル。現在は噴火警戒レベルも1に下がり、姥子~桃源台間のみの運行だったロープウェイも大涌谷まで運行区間を伸ばしていますけど、大涌谷の真上を通る早雲山~大涌谷間は未だ運休中につき、箱根周遊のゴールデンコースは現在も寸断されたままです。ただ、山の麓の箱根湯本や、登山電車の沿線である大平台や宮ノ下、強羅辺りはだいぶいつも通りを取り戻しているような気がしますね。


今年もやって来た紫陽花の季節。古豪モハ2型の110号を先頭にした3連が、大平台ストレートを登って行きます。登山電車の紫陽花と言えばこの大平台の姫之湯(共同浴場)周辺が定番ポイントですが、なんだかんだ紫陽花の時期に来たのは3年ぶりである。意外と久しぶりなのだね。


大平台で1000型ベルニナ号(第2編成)との並びを。ベルニナ第2編成はデビュー時の塗装に戻っているのが懐かしい。スイッチバックの大平台ですからエンド交換の間に若干の撮影時間がありますので、乗車している乗客も駅を囲むように咲く紫陽花と絡めて並びをパチリ。最新形式のアレグラ号は夜のあじさい電車に充当のため日中は動いてませんでしたが、個人的にはモハ1・モハ2のコンビが撮れればそれで充分だったりします。
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128万分の1のお値段です

2016年06月15日 19時00分00秒 | 都電荒川線

(梶原名物「都電もなか」@荒川車庫)

路面電車の日の荒川車庫イベントではささやかながら物販ブースも設けられており、「都電もなか」で有名な梶原駅前の和菓子店「明美」さんも出張販売しておりました。パリッとしたもなかの皮の中に濃厚な粒あんと求肥が入っていて、甘さ控えめなんてどこ吹く風のしっかりした和菓子屋の甘さが楽しめ、アンコ好きなウチの息子もお気に入りの一品。今日は「都電もなか」に新型車両8900形が仲間入り。1個ではなく「1輌」と勘定するのが都電もなかの正しい数え方。ホンモノの8900形は1両1億8000万円ですが、こちらは1輌140円。128万分の1のお値段(笑)。


パッケージモデルにもなった8903号車がスカイツリーを望む熊野前付近を往く。この辺り以前は23区内でも都電と都バス以外交通手段がないエアポケットのような場所だったんですが、尾久橋通りの上に日暮里直結の日暮里・舎人ライナーが出来てかなり便利になりましたね。沿線に植えられた荒川区の花であるバラは荒川線の名物でもありますが、これからが見ごろになるのかな。


この日の荒川線はイベント対応で荒川車庫前から町屋駅前・王子駅前方面に多数の臨時便を出していましたが、お帰り用の臨時運行を終えて町屋駅前から荒川車庫へ戻る運用の8903号車を再び熊野前の交差点でキャッチ。極端に直線的なデザインがなんだかトランスフォーマーっぽい。変身してロボットとかになっちゃいそうだ(笑)。
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