青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

地鉄の鬼っ子。

2023年06月09日 17時00分00秒 | 富山地方鉄道

(アド・ドア@中加積~新宮川間)

それまでは2ドアクロスシートの車両しかほぼ入っていなかった富山地鉄に、突如都会からやって来た東急の8590系。こちらでは17480形という名前を貰って、現在4編成を擁する地鉄の第三勢力。東急時代からの塗装の変更もなく走り続けておりましたが、今年の2月に17481+17482の編成に関しては車両中間の2ドアが鉄板で埋められ、そこに「宇奈月温泉開湯100周年」の記念広告を貼り付けたラッピングトレインになっておりました。確かにワンマン運転では中ドア2つは締め切りで、運転席寄りの1両の車端部2つのドアしか開扉しない地鉄に4ドア車両入れてもこうなるのは分かっていたので、地鉄としたら使わぬスペースの有効活用!広告収入!という営業施策なのかもしれませんが、だったらそもそも他の車両にすればよかったんじゃないの?というのはあって・・・(笑)。ドアって結構大事な部分じゃないですか。そこを潰すってさすが稲荷町!って感じもあるんですが、一つ問題点があって、乗ると車内が暗いんですよね・・・開口部を潰すからそうなるんですけど。

17480形。2013年から地鉄に入って来ているのですが、10020とか14720辺りが経年劣化で置き換えとなる中で白羽の矢が立ったクルマ。出元の東急の方にもうタマがないのでこれ以上の増備というのはなさそうですが、正直地鉄の中では鬼っ子的存在というか・・・まあ、沿線でカメラを構えて来て欲しいのは60形>>10形>>>>30形>>>>>>80形くらいの気持ちではありますよね(笑)。まあ地方私鉄の業界においては全国どこに行っても東急の車輛というのは付いて回るものなので、これをどう被写体として仕上げて行くかは永遠のテーマではあるのですけど・・・弘南とか養老の7000系は好きなので、東急が全部イヤよ!って言ってる訳じゃないんですけど、どうも地鉄の17480とか、長電でも8500はあんま撮らんなあ。秩父の7500とかもあまり食指が動かない。18m車はOKで20m車は合わないとかそういうことなのか。

17480形と合わせる地鉄の風景。都会っぽい光モノとレトロ調の富山の景色のコラボレーション。地鉄で言うと、60形はともかく30形が結構外装も内装もボッコボコになってる車両もあったりして、そろそろ次が気になったりはするのですが、また東急なのかなあ。だいたい地方鉄道ってのは導入実績のある会社から順繰りに車両を入れて更新する傾向有りますからね。ただ、2ドアクロスで2連で動ける車両ってのも、相当に限定されそうですが・・・阪急の6300系とかか?


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1 コメント

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Unknown (風旅記)
2024-03-25 00:10:25
こんばんは。
元東急のステンレス車、主力としてあちこち走り回っている様子ですね。
この扉を塞いだ車両も見掛けましたが、改造車ともまた違い、なんとも独特な印象でした。
昔の鋼製車体であれば30年が経過すれば、塗装では隠しきれないような経年の“疲れ”のようなものが見えてきたように思うのですが、この車両も含め、コルゲートのなくなったあたりからのステンレス車はいつまでも車体が綺麗で、経年を感じさせません。
内装も褪色しているとはいっても、以前の車両とは違い、そこまで汚くなっていないように感じます。
素材や設計、製造、様々な技術の進化によって成し得ていることなのだろうと思いますし、いつまでもパリッと綺麗な車両をどのようにその路線の情景として見ていくか、工夫もしてみたいものです。
個人的には東武の6050系もどこか地方私鉄に、と淡く期待していたのですが、酷使と走行機器の古さ複雑さからか、さすがに皆無でした。
風旅記: https://kazetabiki.blog.fc2.com

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