青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

次は何色、秋の色

2015年10月25日 07時28分45秒 | 大手私鉄(関東)

(ススキ揺れ 高井戸坂の 秋深し@井の頭線高井戸駅)

ようやっとこ最近は気候の方も安定して来まして、この土日は良く晴れました。乾いた秋晴れに誘われて、ふらりと乗り鉄…と言うか、いま関東の大手私鉄で「9社合同スタンプラリー」というものをやっているのですけど、子供が駅でこの企画を見つけて来まして「やりたい」と。


正直参加している9社の鉄道の駅は関東一円てんでバラバラ、その到達難易度の割にはなんか商品がしょぼいという誰得なイベントなんですけど(笑)、これの企画のおかげでまあ普段は乗らないような私鉄やお久しぶりな私鉄に乗ったりして。神奈川の片田舎に離れてしまってから全くご無沙汰だった井の頭線。井の頭線と言えば撮るならアジサイの東松原か高井戸って感じですね。


環八を越える高架部分の盛り土に並ぶススキの穂が、秋晴れの午後に柔らかく色を移ろわせるさまを見ながら小一時間。子供に「次、何色が来ると思う?」と問いかける井の頭線定番のたわいのないお遊びも、そう言えば自分が子供の頃に親とやっていた事を思い出しました。
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みかん山からの贈り物

2015年10月18日 22時42分40秒 | JR(貨物)

(改札口の相模灘@根府川駅)

天気が良かったので、当てもなく西湘バイパスなんぞを通りながらフラフラと根府川辺りまでドライブして来ました。夏が過ぎ、幾度かの台風が去って、すっかり秋めいた乾いた風が相模灘から吹き抜ける根府川の駅。東海道本線で無人駅なのって根府川駅だけらしいですね。けど、休日なんかは結構な乗り降りがあるし、無人駅にしておくこたあないような気もしますが。


古い瓦屋根の木造駅舎、駅前には一本の桜の木を囲む車寄せ。一応こんな駅でもタクシーが客待ちをしている。こっから近い山の上に小田原ヒルトンホテル&リゾートスパという施設がありますので、そこへ行く人が多い。元々はこの小田原のヒルトンってスパウザ小田原って言って厚生年金が500億近くのカネを投げて作った鬼のように無駄な公共宿泊施設だったのだが…周辺環境は変わっても、根府川の駅の雰囲気は何も変わりませんね。

  

東海道本線では最も海に近い駅を、伊豆行きの特急列車が通過して行きます。ホームに釣り人の姿と撮り鉄の姿が多いのはさすが根府川。どちらも駅から歩いて行ける距離に好ポイントが多いのが魅力ですねえ(笑)。ちなみに根府川の駅は駅舎側にあったカンナの花咲く土手沿いの貨物側線が1番線だった関係で、現存するのは2・3・4番線のみ。

 

子供が帰りに見に行きたいと言うので石橋俯瞰で三脚出して遊んでたら、ミカンの収穫作業を終えたばかりの農家のジイちゃんが子供2人に混じって遊んでくれた(笑)。遊んでくれただけでなく、帰りにもいだばっかのミカンを両親の両手一杯にいただいてしまい恐縮。小田原のミカンってのは最近なかなかスーパーなんかでお目にかかる事もありませんが、少し小ぶりで甘い中にもしっかり酸味があるのがポイント。


家族全員でもぎたてミカンを頬張りながら3075レ。東海道本線を日のあるうちに下って行く愛知のロクヨン運用。八王子だったり高崎だったりにゴロゴロしてたせいで関東では珍しくもなかったロクヨンの運用も、愛知機関区に集約されてからはめっきり少なくなりました。ちょっと前までは鹿島貨物とかに入ってましたけど、一過性だったみたいですねえ。

ヤマ男たるロクヨンが蒼き相模灘を横目に下る光景はちょっと新鮮だったりもしますが、寒くなってきたら私は改めて木曽路のロクヨンタンカーを撮影しに行きたいなと思っていたりするのであります。
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子供心と秋の空

2015年10月03日 23時59分20秒 | 小田急電鉄

(イセツル秋の日@伊勢原~鶴巻温泉間)

以前は結構通っていたイセツル界隈に、久しぶりに子供を連れて行って来ました。秋らしい晴れの日、本当なら新しくなった大山のケーブルカーでも乗って来ようかな…なんて思っていたのだけど、子供はやっぱり地味なケーブルカーなんかよりもフツーの電車の方がいいらしい。すっかり稲穂も黄金色となって、落穂拾いの鳥が飛ぶイセツルの秋景色。稲刈りに向かうコンバインも踏切で電車の通過を待つばかり。

 

もちろんここに来たならば、カメラを持って黄金色の稲穂を走り行く電車と合わせるのがセオリーなんですが、既に刈り入れの終わった田んぼが多くてなかなか構図も決めにくい。この一帯は鈴川という小さな川の周囲に広々とした田園地帯が広がっておるのでありますが、初めてここに来た時に比べると後継者不足なのか休耕田も目立つようになってますねえ。

  

イセツルがちょっと消化不良だったので、少々足を延ばして秦野の大カーブへ。こちらも近隣の農家の皆様が刈り入れの真っ最中。カラッと晴れた秋晴れの中、日差しは強くとも爽やかな風に乗って、LSEが今日も元気に箱根へ向かう。行き交う電車に見向きもせず、黙々とコンバインで自らの育てた実りを収穫していく農家の方。カメラを構えながらその一部始終を眺めていたのだが、稲刈りというのは機械でやると意外なほどあっけなく終わってしまうものだね。


あー、しかし今日は空が高い。真っ青な空にすいすいと刷毛で引いたような雲が、空の高さとともに秋を一層感じさせる。今年は夏の終わりから長い間の雨期があり、雨期が過ぎたら一気に秋が来た感じがするので夏の余韻と言うものがなかったな。ここんとこダラダラと暑さが長引く秋が多かったから、今年はしっかり秋を長く楽しめそうな気もするけど。


最近は子供も電車が通るたびに「スマホかして!」と言い、スマホで走って来る電車を撮影している。正直シャッター押すタイミングはブレブレで、撮るたびにスマホの中にボツ画像が溜まって行くだけなのだが…(笑)。今度やっすいコンデジでも買ってあげようかしら。
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