青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

高尾の山の大権現

2021年02月24日 17時00分00秒 | 京王帝都

(春は足元からやって来る@京王線・府中駅)

ここのところ、急に暖かくなって春めいて来ました。年明け早々に緊急事態宣言に突入してからそろそろ2ケ月を迎える中、首都圏の感染者数も徐々に減少し始めているのは明るいニュースなんでしょうかね。新型コロナが蔓延してからと言うもの、感染を警戒して親の顔を見に行く事もなくなってしまい、随分と不義理をしてしまっておりました。勿論電話では話はしてたんですが、先日久し振りにちょっと実家まで顔を出してきたときのひとコマ。自宅から実家へのルートに京王線が関係あるのか・・・?と聞かれたらあまり関係はないのだけど(笑)、高尾山口に向かう準特急から降りた女子大生のファッションに季節を感じて。武蔵野の春は、足元からやって来る。

京王線界隈に出てったら、ちょっと撮りたいなあと思っていたのが、8712Fに付けられた高尾山ヘッドマーク。京王ってのは、正月の迎光号から始まって、ハイキング特急の陣馬号とか高尾号とか昔からヘッドマークが格式高い印象があるのですが、去年の秋から8000系に付けられているこのHMが、往年のハイキング特急「高尾号」を模したものになっていてなかなかカッコ良いのですよ。高尾山が日本遺産に認定されたことを記念して作られたものらしいのですけどね。運用を調べて、府中の駅で待ってみましたが・・・おお。なかなかこれはカッコいいではないか。

「霊気満山 高尾山」。伝統のホームベース型ヘッドマークが決まっている。京王線って基本的に車種少ないですけど、どの車種もデザインが破綻なく纏まっていて「?」ってなるクルマが少ないように思いますね。京王特急は、新宿から京王八王子を45分で結ぶ快速ランナー。JRの490円に対して370円という圧倒的な低料金も魅力的。8000系は、都営線乗り入れを指向しない文字通りの本線優等向けに開発された京王の新クイーン。個人的には新しい車両のイメージですけど、来年でデビュー30周年なんだとか。もうそんなに経つんだねえ。

高尾山は、都内から近場のトレッキングやハイキングなど行楽地として取り上げられる事の多い山ですが、元はと言えば薬王院を中心とした信仰の山。そして山岳信仰も篤い修験の山。高尾山の大権現ことお天狗様の大ヤツデで、この世の疫病と邪気を払い、世を清めていただけますことを。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

博物館、動物園

2013年07月13日 23時24分05秒 | 京王帝都

(初の京王線乗車@京王9701F)

三連休。
ここんとこの猛暑で、家人もみんなバテ気味。クーラーをかけて一週間籠城した結果、家にいても暑いだけだからどっか涼しいところに出掛けようよ~なんて言われたのですが、今更宿取ってなんて無理でしょと軽くたしなめる。「じゃあ、涼しくて子供が遊ばせられるようなトコってどっかないの?」と言われたので、ないアタマをひねってオーダーに応えてみる。やって来たのは京王線の多摩動物公園駅、高幡不動から多摩丘陵をクネクネと登る動物園線、昔は何にもない山の中を走っていたような印象があるのだが、並行して多摩都市モノレールが走ってたりしてだいぶ風景も変わりましたなあ。電車で来たのなんかウン十年ぶりくらいの話だが…ちなみに子供は京王線初乗車です。初が動物園線で良かったな。この親の場合競馬場線になった可能性も捨て切れないのでw


さて、多摩動物公園駅にやって来たとは言え、こんなクソ暑い中多摩動物園で動物たちと触れ合うつもりはさらさらない(笑)。やって来たのは駅前にある「京王れーるランド」。「じゃあ、涼しくて子供が遊ばせられるようなトコってどっかないの?」と言うオーダーに対するこの回答、入場料無料、クーラー完備。どうだ、文句あるまい。あ、最近活動報告が全然ないですけど、相変わらず子供の鉄道好きは絶賛継続中です。今日も「ようろうてつどうのしゅうてんはぁ~、いび!」とかいきなり謎の発言をして親の舌は巻かれっぱなしです。それ、岐阜県民でもあんま知らんのじゃないか?(笑)。BSの鉄道番組を見て覚えたようなのだが…

  

駅の改札口の横に併設された小さな鉄道博物館、と言った感じの「京王れーるランド」。中にはグッズ売り場、Nゲージのレイアウト、そして子供が大好きなプラレール!早速遊び始める子供を横目にオトーサンが観察すると、入線しているのは都営の10-300、京王の7000、9000、そして我々世代の京王のフラッグシップ車6000系。7000はスカートなしのデビュー時のスタイルのものもあって芸が細かい。プラレールは井の頭線の1000系がレインボーカラーで揃っておりまする。

  

オトーサンにはこの展示物も懐かしい。円形で「急」一文字の井の頭線の急行サボ、名車5000系の行き先表示幕は「多摩動物公園」の後ろにライオンの絵をあしらってあって、一種ヘッドマーク的なイメージが強く印象に残ってるなあ。「競馬正門前」だと馬の蹄鉄のマークだったよね。そして2012年に引退した井の頭3000系、京王6000系の引退ポスター、これ超カッコよくない?特に6000系、引退間近になってデビュー塗装に戻された時の一枚なのだけど、売ってたら買いたかったなあ。


実はこの施設、近日取り壊しが決まっております。
ただ、取り壊されるのも、今秋に駅の反対側にリニューアルオープンされるからなんですね。京王電鉄開業100周年を記念した事業による「新・京王れーるランド」としての発展的解消ってヤツでして、その建物自体もだいぶ出来上がっているようです。中をちょろっと見たら、ブルーシートに巻かれているけど展示車両も既に運び込まれてるみたいですね。そのラインナップはプレスリリースによると2400型、2010系、5000系、3000系、6000系とのことで、駅横のミニコーナーから、本格的な博物館へのグレードアップ。関東の私鉄では東急、東武に続く文化事業としての博物館の開業でして、物凄く楽しみな話題でもあります。つーか、小田急も早くやれw

そうなると、駅名も「博物館動物園」に改称か?(笑)。
それって京王じゃなくて京成じゃん。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

川風の停車場

2012年12月24日 18時14分05秒 | 京王帝都

(画像:実家のそばで)

今年最後の三連休、あまり押し迫った感じはしませんが、遠出をする事もなく今日は子連れで実家詣で。実家を出て何年になるか忘れてしまいましたが、家の周りを車で走ったら母校の小学校が建て替えられていてビックリ。我が学び家の変わり果てた面影なき姿に、時の流れを感じます。
ジジババに遠慮なく子供を預けて今日は車の大掃除と洒落込むも、世の中考える事は同じなのかどこのスタンドも大混雑。実家時代はメイン使いしていたスタンドに預けて、徒歩でやって来たのは久々の京王稲田堤の駅。駅前の焼鳥屋の香り、ここには何度世話になったか(笑)。京王稲田堤と言えば京王多摩川から多摩川橋梁を渡った電車がグーッと右カーブして滑り込むこの構図でしょうか。アタシの記憶ではこの立ち位置には屋根もなくスカンピンとしていた記憶があるのだが、屋根どころか北口改札用のエレベーター通路になっていた。確かにアタシが子供の時分はバリアフリーなんて概念はさらさらなかったがなあ。


ホームで待てば、やって来るのは京王の主力車両9000系ばかり。普通が5000、優等が6000だった時代はいずこ…と昔を懐かしむ。もっともその時代は終点が京王多摩センターだったけどなあ。いつの間にか終点が南大沢になり、橋本に延伸し、次は相模中野!(旧津久井町)と言う声がかかってバブルが弾けました(笑)。神奈川県では京急の油壺延伸とともに幻の延伸計画でしたね。


斜光線に照らされながら京王稲田堤に進入する9000と都営車を。
都営車の事を趣味人は石原車とか言ってましたが、先週からは猪瀬車だね。


カーブ上の駅なんで、ドア乗降口の足元がやたら広くなる京王稲田堤の駅。
ホームに見張り小屋があって、駅員が列車監視に常駐するのは昔と変わりません。
川から吹く寒風に晒されながら電車を待つ人の手には、不二家のケーキ。
懐かしさから今に続く、京王稲田堤のホームです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする