青空、ひとりきり

鉄路と旅と温泉と。日々の情景の中を走る地方私鉄を追い掛けています。

Snow Magic Fantasy

2022年01月06日 21時00分00秒 | 飯山線

(飯山に、熱く燃えた冬@平成31年・飯山線 津南~越後田中間)

今日は南関東では久しぶりと言ってもいいような雪が降りましたね。元々天気予報ではそこまで降るなんて話じゃなかったもんだから、昼過ぎから強まった雪に少しビックリ。そう言えば、年末に〇万円かけてクルマのスタッドレスを新調したんですよね。南関東に住んでいると、粋がってスタッドレスなんか履いても基本的に乾いたアスファルトでタイヤの山を削るだけなのがせいぜいですが、ヨメさんが買い物に使っただけでも履いていた甲斐があるというもの(笑)。

駅からの帰りしな、家の近所の公園を覗くと、見事に木々が雪化粧をしていていつもと全く違う雰囲気。まさしくSnow Magic Fantasyってヤツだ。そうなると、いつもの風景が魔法に変わる関東の雪もいいけど、雪国で足元から這い上がってくるような寒さに耐えながら、純白に包まれた雪景色が撮りたくなる。リバイバル飯山色に熱を上げて、2シーズンを追い掛けた飯山線。本州屈指の豪雪地帯を走るだけに、雪の中の風景はそれはそれは素晴らしかった。空から降る雪を見ると、飯山色に熱く燃えたあの冬を懐かしく思い出すのです。

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青い AMITIE'

2019年05月15日 17時00分00秒 | 飯山線

(春色のキハに乗って@越後田沢~越後鹿渡間)

春色のキハに乗って
旅に連れて行ってよ
重油の匂いの煙に
そっと寄り添う川

何故塗り替えた日から 2年が過ぎても
貴方ってまだ撮り足りない

I will forrow you 貴方について行きたい
I will forrow you ちょっぴり寂しいけど
もうすぐ さよなら

千曲の岸辺を駆けた
青い AMITIE’

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Au revoir VOITURE AMITIE'

2019年05月14日 22時00分00秒 | 飯山線

(斜光と奥志賀の山並み@横倉~森宮野原間)

春の空気にのたりとした横倉の集落。傾きかけた斜光線の中、集落の北側に広がる耕地を139Dの飯山色がゆっくりと森宮野原へ向けて走って行きます。バックでうっすらと雪をかぶるのは奥志賀へ続く山並み。横倉の集落には、栄村村内唯一の小学校(栄小学校)がありますが、手元にある写真集「ふるさと飯山線」には、横倉の駅で撮られた元気な子供たちの通学風景が写されていて、ほっこりした気分にさせてくれます。生徒の中には、今でも飯山線を使って通学している子もいるのだろうと思うけど、どれくらいの生徒が飯山線を使っているのだろう。ちなみに今年の栄小学校、新入生は6人だったそうです。

ゆるゆると139Dの追っ掛け。森宮を過ぎて、足滝の手前の道祖神があるお堂前の桜は、まだこの時期でも花をたくさん残していました。もっと魚沼方面まで追っ掛けようと思えば追っ掛けられるけど、何となく春の淡い日差しに残り桜と絡めるのがお別れには相応しいように思えて、ここで踏切の音と共に去って行く飯山色を見送りました。

一人辿れば 草笛の
音色哀しき 千曲川
寄せる細波 暮れ行く岸に
里の灯ともる 信濃の旅路よ
(五木ひろし「千曲川」)

頭の中で流れて来る猪俣公章センセの叙情的で流麗なメロディーに乗せ、思わずこの歌を口ずさんでしまいたくなるね。もう次に会うときは、233もいつもの装いなのだろうか。お堂の横の仏さまも、静かな微笑みを湛えて飯山色を見送ってくれました。飯山色が走った季節、夢のごとく過ぎた2年間にありがとう。春の北信濃の旅路は、心穏やかな空気の中で過ぎて行きます。

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北信遥遠

2019年05月12日 17時00分00秒 | 飯山線

(空の青さ映して@上境~上桑名川間)

164Dはガッツリ線路際を追い掛けましたが、139Dは戸狩野沢温泉での解結の時間を使って俯瞰に登ってみました。飯山色撮るのも最後だと思うから、いつもと同じアングルではつまらない。過去の作例から、おそらくここから登ってここに出ればこう撮れるであろうとあらかた目星を付けていた場所へ。俯瞰の場合は地図読みと現地でのロケハンで目星を付けててもあれっ?というような場所へ出てしまうこともあるんですが、この日は一発回答。目論見通り眼下には千曲の流れ、そしてか細い線路が寄り添うように続いている。残念ながら午後の光線は線路には届かなくなってはいましたが、飯山色が翳りの中を確かな歩みで北信国境に向かいます。

スノーシェッドに吸い込まれて行く飯山色、カーブを曲がると上桑名川の駅の辺りと思われます。俯瞰の写真を撮るならば、大きな風景の中に列車の姿はポチっとテントウムシくらいの感じでいいと思っているんだけど、かと言って列車の存在感がなくなってはただの風景写真になってしまう。そういう意味でもビビッドな飯山色は構図の中でしっかりとそのイメージを主張してくれるので助かります。

空の青さを吸い込んで連綿と続く千曲の流れと、豊かな水の恵みを保って残雪に輝く山々は野々海池のあたりだろうか。山にもう少し若葉の色があればなお雰囲気が引き立ったと思うのですが、この雄大な景色の前では詮なきことかな。秋の紅葉の時期なんかに、山の色付きを見てまた登ってみたいですね。

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寺町逍遥

2019年05月11日 17時00分00秒 | 飯山線

(半鐘のある街@信濃平~北飯山間)

北信国境の自然の姿に心惹かれる飯山線の車窓風景ですが、飯山の街中の風景ってあまり撮影した事がなかった。飯山の駅から北側の山裾に向かっては、古刹が並ぶ寺の街。聞けば、上杉謙信の築城とされる飯山城址を含めて、由緒謂れのある社寺が並んでいるそうだ。いつも飯山色の追っ掛けばかりで、島崎藤村が「雪国の小京都」と名付けた飯山の街を歩いたことはなかったりもする。飯山色が去った後でも、いずれゆっくりと観光をしてみたいものだ。

164Dで長野に向かった飯山色が、139Dの川口行きで戻って来ました。この日の飯山色はこれで川口まで行き、194Dで十日町に戻って終了の運用のようです。飯山の街の街外れ、「飯山の総鎮守」として、なかなか立派な社殿を持つ飯笠山神社の前から。傾きかけた陽射しの中、半鐘のある街を飯山色が走って行きます。

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