遊工房・雑感

日頃のあれこれを綴る日記です

日本語が亡びるとき

2009-04-19 18:12:08 | ブログ

萩原朔太郎の

この詩が例に挙げられていた。

日本語で表現されたものを読み取る人がいなくなれば

日本語は滅びる

というわけ

この詩

ふらんすを

カタカナで

漢字で

表したらこんなに違う詩になってしまう。

漢字と ひらがな カタカナ で

書き表される日本の文章の作り出す世界に違いを

もう読み取れない世代は育ってしまったかもしれない

何しろかなり長いこと

国語の授業は中学校で

週3時間だった?

私の子供時代は毎日、国語の授業があったよ。

 

旅上

ふらんすへ行きたしと思へども
ふらんすはあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。

フランスへ行きたしと思へども
フランスはあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。

仏蘭西へ行きたしと思へども
仏蘭西はあまりに遠し
せめては新しき背廣をきて
きままなる旅にいでてみん。
汽車が山道をゆくとき
みづいろの窓によりかかりて
われひとりうれしきことをおもはむ
五月の朝のしののめ
うら若草のもえいづる心まかせに。

 

前の

という記事でも書いたけれど

数を稼げない作品が世に表れることがなくなり

教材を通して日本語で書かれた優れた文章を

今の子供の興味・関心にそのままでは響かないからと

駆逐していくようなことがあったら

そりゃ

日本語は滅びるなと思う。

 

コメント (5)
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英語が世界の標準語になることについて

2009-04-19 05:15:38 | ブログ

Kanazaw

「日本語が滅びるとき」の中で

英語が世界の普遍語になる話が出てくるが

日本語でそれを言うなら標準語かなあと思ったがそれも一寸違うか。

 

教育を受けた人間なら 英語が 話せる 書ける 読める

そういう時代になるんだろうね

 

私はもう関係ないけれど

 

英語が普遍語になるって

結局

アメリカが世界の経済を支配していこうとすることと繋がっているでしょう?

破綻していくなら英語も役割が変わる?

 

私個人にとっては

英語は常に劣等意識を呼び覚ます言語だから嫌いなの。

 

中学のとき

私だけが英語を知らない!という恐怖を味わったことがはじめ

 

シンディー・ローパーがしゃべるようなアメリカ英語って

(シンディー・ローパーはけっこう好きなんですが)

なんだか人を小ばかにした口調に感じる。

 

ブッシュ大統領の演説は聴いてるだけで頭に来たし

 

イギリス人の英語は分かりやすい気もするけれど

尊大で 

内心東洋人を文化的に遅れてると

見下す気があるんじゃないの!

と、あるイギリス青年に聞いたらさ

そういうところもあるし

日本の食べ物で

窓からぶん投げ捨てたい気になるのもあるよ

と言ってのけられたときは

ぶん殴ってやりたくなったよ

 

なんで

英語が普遍語になるの!?

気に入らない。

 

でも

やむをえない時の流れかな。

 

私の中に英語に対しての偏見もすごくあるしね。

自分の業績を世界的にアッピールしなければならないときは

英語が使われるのだから

英語を使用できないと

世界的にはいわば文盲ってことになるか。

 

今は

まだね

ノーベル賞をとった小柴先生も

英語で演説しなかったし

 

麻生何とか氏の英語はその程度の知性を反映してたし

 

それより

私はローカルな言語に

関心がますます入り込んでいく。

言葉って

暮らしや

暮らし方のポリーシーも表現していくものね

ローカルな言葉で表される

今まで知らなかったことをもっと知りたい。

 

英語が普遍語になっていくことって

かなり暴力的なことだけれど

日本語の中で

標準語の果たしていいる様子だってかなり暴力的だ

 

一方

日本語に今翻訳される文学を考えても

西欧やアメリカばかりではない地域が

かつてよりずっと

増えてるでしょう?

日本語を勉強する人も増えてるし

(フランスで道を尋ねたらフランス青年が日本語勉強してるよって

日本語で教えてくれた)

 

ローカルな言語で表現されたことを

分かり合ったり

感じあったり

そういうことがもっと豊かになるといいなあと思う。

 

翻訳家は

仕事甲斐があるねえ

20080916

コメント (2)
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