私は レトロな人間だと
思い知った
この本は図書館の廃棄図書
くれると
並べてあったが何もほしい本がなかったが
子供のように もらいたい気分で
読んだこともない人のだから
もらってきた
コピーライターだった人が作者
機関銃のように
レトリック使いこなしの
軽妙な面白さにあふれた本
わたし 20代の時に しがないデザイン事務所で
広告とりだの コピー考案だの やったことがある
その時考えたコピーは 衣類の色について レトリック 使い
という感じで パズルの組み立てみたいに仕事した
本当のコピーライターの仕事って知るわけもないが
所長にコピーライターに適性がありそうだと言われ
私のうそつきを見抜かれたなと思ったっけ
真面目なコピーライターさん ごめんなさい
そういえば森瑤子もコピーを書く仕事をしていたこともあり
どういう仕事か説明してくれたことがあったが
中身は忘れた
森瑤子も生前は 時代の先端を歩いていたな
この新井千裕の本 二冊目は読みたくはない
私 時代の先端は疲れる
薄井ゆうじという作家も何か賞を取って作家になり
それは 少しつながりのある人で めでたいから義理に駆られて読んだ
でも こちらは コンピューターがちらちらする現代的な
これまた レトリックがしゃれてるんだろうか? そういう本で
図書館で見ると 健闘してるのねと思うけれど もう読まない
ちかごろ お笑いが人気のようだけれど
あれも 全然面白くない
ようするに 私は 19世紀や20世紀初頭の文学が好きで
ピカソが好きで
古臭いものばかり好きな レトロなおばさんだったと
自覚を新たにした
そうだ そういうことを表現した自画像を描いて
死後
仏壇に飾ってもらおう