前に
オルハン・パムクの 「わたしの名は紅」
Orhan Pamuk Benim Adım Kırmızı
という本を読んで
細密画のことを
ヨーロッパの絵画との関連で
何か考えたことがあったのを思い出したけれど
中身は
忘れてしまいました
その本のことを書いたのが↓のアドレスです
http://yuukoubo.blog.ocn.ne.jp/blog/2008/06/post_a86b.html
この作家は ノーベル文学賞を取っているので
きっと
そちらの図書館にもあると思います
面白いので
お奨めです
細密画について
私が聞いたことがあったのは 世界史の授業で
チムール帝国でこの絵画が優れて発展した
中国の影響が大きい
と習っただけで
詳しいことは知らなかったのですが
そのことを覚えていたのは
たぶん 心惹かれたからだと思います
筆ですけれどね
日本画の筆は ものすごく細い線も引けます
たぶん 日本の筆を作る技術はとても優れているのかもしれません
私は水彩で絵を描くとき
日本画の筆を使います 微妙な表現も自在にできるからなのです
そういう筆 面相筆とか 削用の筆など 細い線も描けるのです
顔料は 世界中で うんと古代から絵を描くために使われてきたけれど
西洋にも フレスコとかテンペラとか顔料を使った細密画もあります
→のは
ピサネロの 板に描かれたテンペラです
日本の絵画は
細密画とは言わないような気もするけれど
絵具は顔料を膠で溶いて
絹や紙に定着させます
私の息子は日本画の絵描きです
でも顔料はそうは使いません
コーヒーやほうじ茶も使います
色は 全然鮮やかではない絵です
でも
今 日本画といっても
色々あるし 物のとらえ方も いろいろで
和子さんがおっしゃるような
透視図法的なパースペクティブ
無視の絵とも違うものも多いです
ゴッホやモネや 印象派 ポスト印象派の画家に影響を与えたのは
浮世絵という版画が多い絵が有名でしたが
日本の絵画は 中国の影響を受けているけれど
東洋の絵画に遠近法がないかというと 独特のものの考え方があるようです
下のアドレスをクリックすると その東洋的な遠近のとらえ方について
書いた記事に行きます
http://yuukoubo.blog.ocn.ne.jp/art/2011/02/post_a6f0.html
でも 日本の浮世絵などの 平面性を強く押し出した絵画は
西洋の ルネサンス以降の
透視図法的空間の呪縛から自由になろうという動きが出てきたとき
日本の絵画が 注目されたと思うのです
パリ万博などもあったりしてね
細密画 という視点で 絵画いろいろ考えるのは面白そうですね
さて 今そちらは朝ですねこれから病院でしょうか?
そうだ!
私も 日本画を何点か描きました
今はもう 日本画は描きません
絵具を指で練るのが痛いのでできないのです
下の絵が それです
この花は もうすぐ咲きだします