Pさんが山寺立石寺の薬師様の御開帳にいらした記事を見て
レポート提出したくなった
794年に平安京に遷都したのは
国家と仏教の腐れ縁を断ち切る
というような意義があったと中学で習ったんだっけ?
(私 高校で日本史選択してない)
仏教は そういう感じ
それで新たに 密教が入ってきたり
山岳信仰と結びついたりしたのだと思うけれど
その辺調べると物語に入ってしまって史実はあいまい
ともかく
平安前期の仏像彫刻は貞観彫刻と呼ばれて一種独特の特徴がある
一木造(身体の主要部分は一本の木から彫りだす)
平安後期になると寄木作りが主流になる
貞観彫刻の重量感というのはここから来るのかもしれない
すぐ思い浮かべるのは
京都の北のほうの山にある神護寺の薬師様
そばで拝観すると すごい量感に圧倒される
よく似ているといわれるけど
でも違うね
今は奈良の博物館にある元興寺の薬師如来
これも相当なボリューム感
この腿前の衣のひだがなくなっているのも
量感を強調して
貞観彫刻には共通する特徴だ
奈良の博物館にはもとは飛鳥にあったという
日羅の像か?
というのもある
日羅という謎の人物については
山里教授が詳しそうだ
このくらい並ぶと 貞観彫刻の特徴がありあり
薬師様と言えば 新薬師寺の薬師如来
このお顔がすごい
平安前期の貞観彫刻と習ってきたが
もしかすると創建時までさかのぼるかもというけどね
でもこのお顔 ね!
甘えん坊のPさんは
薬師さんにやさしく
出迎えていただこうとお思いだったようだけれど
すごい階段を上らされて
薬師様は ほっそりお優しそう
とイメージを抱いていたようでしたが
残念でしたね
貞観期の仏様は
お優しい 風じゃないですね
しか~~し
お優しい 11面観音様が 法華寺においでになる
法華寺は国分尼寺の総本山だからね
(東大寺は国分寺の総本山 って これ小学校で習ったか)
尼寺だし モデルは光明皇后だし
この右足が一歩前へ出ているのは
Pさんを お救いになろうと
一歩 踏み出したところを表しているのです
蛇足 貞観彫刻の特徴の一つに
衣の表現が様式化していく
ひだを大きい波 小さい波と交互に繰り返して
リズム感を出す 翻波様式(ほんぱようしき)というのだよ
11面観音と新薬師寺の薬師さんに見られる