LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

たい焼きの魚拓

2006-10-27 | その他
なんてふざけた本なんだ。と思いつつも興味本位でその本を手に取った。
たい焼きを魚拓にするなんて...。
ページをめくると全国各地のたい焼きの魚拓が、講釈付きで掲載されていた。
「たい焼きの魚拓」宮嶋 康彦著

たい焼きは、一匹焼きのものと数個が一度に出来上がるタイプに分類されるらしい。
そこで、著者は一匹焼きのものを天然物、数個同時に出来上がるものを養殖物としていた。

一匹焼きは生産効率が悪いため、いまや絶滅の危機にさらされているらしい。
確かに、一匹づつ焼いているたい焼きなど見たことがないような気がする。

著書の中では、日本各地で人知れず生息する天然たい焼の、体長・値段・採取地など全データを掲載している。
残念ながら、茨城のお店は掲載されていなかった。
福島県では、会津若松の「白虎たい」なるものが掲載されていた。

しかし、魚拓(たい焼きの魚拓)を見ると、店それぞれで大きさも形も見事に違っている。
たい焼きの表情などしみじみ見たことなどなかったが、
こうして魚拓を見る限りではなんともいえない表情をしているのがわかる。

一匹焼きのたい焼きに込めた職人の思い...。

ひとつひとつ、形や空間を作り出している我々もまた同じだと感じた。
必ずそれぞれの思いが存在するものだ。