LOHASな感じ!

日頃、仕事やプライベートで感じた事をLOHASな感覚で書いています。

日本人の原風景~竹内敏信

2007-05-10 | 美の壺的解釈
小生の熱しやすく冷めやすい性格で、先日久しぶりに写真撮影に取組んだ。
取組んだというより、たまたま出かけた時に一眼レフを持っていっただけなのだが。
フレーミングは難しい。
数回に渡ってブログ投稿している写真もいま一つ冴えない。
普段何気なく視界に入ってくる風景も、いざ撮影するとなるとどう捉えていいのか分からない。

風景写真家に竹内敏信がいる。
日本人の原風景を求めることに主眼を置き、様々な角度から自然を捉えている写真家だ。

竹内敏信は、名も無き森や草原や海辺の風景に、美の極みを見出だそうとしているのだ。
そのためには、光や影、フォルムの一瞬の微細な変化を見逃さない神経の集中と、カメラ操作の技術が必要とされる。
 ~「ジャパニーズフォトグラファーズ」
 飯沢耕太郎 白水社より

その一瞬とは、撮りたいと思う自らの願望と、そのとき自然が見せてくれたきらめきとの接点である。
自然との対話とは、こういう事をいうのであろうか。
相対する自然と自分が極限状態になると、まるで火花が散るような興奮がある。
その一瞬をギリギリのフレーミィングでうけとめる。
見えないものを見、聞こえるはずもない声を聞くのごとく、なのである。
~「日本人の原風景を求めて」竹内敏信

本を読む限りではなるほど理解できるが、いざ自分で撮影するとなるとこうはいかない。

建築現場の完成写真の撮影に同行する時もあるが、
そいうった時プロカメラマンとの感覚の相違に気づく。

何を表現したいのか?
何をメッセージとして残したいのか?

これは、写真に限ったことではない、と実感する今日この頃である。