八っつぁん「コロリのお陰で、このところ仕事がさっぱりだわ。」
熊さん「そうよなぁ、俺たちみたいに宵越しの銭を持たねえものは直ぐに干上がっちまうぜ! でもよ、お上が一人に一両づつくれるというじゃねーか。」
八っつぁん「ところが、勘定奉行のアソーてーのがうるさくてよ。人別帳に名前があるヤツだけとか、奉行所に名乗り出ろなんて言ってるそうだ!!」
熊さん「じゃあ、無宿人の銀次はダメだな。それと、裏長屋の爺さんは一人じゃ動けねーが、どーすんだい?」
八っつぁん「いっそのこと鼠小僧の治郎吉っつあんに頼んで、屋根から小判をまいてくれると助かるんだけどな!!!」
(この物語はフィクションです。)