2020年3月下旬の観察記録です。
エノキの幹に着いていたイラガの繭、頂部に用意された羽化の脱出口でなく、横の方が破れています。シジュウカラなど野鳥に食べられたものです。越冬中、イラガの繭の中は柔らかい前蛹で、まだ蛹になっていません。
最近、何が原因かわかりませんが、イラガの繭が少なくなっているように思います。
イラガの繭については、昔読んだ『イラガのマユのなぞ』(石井象二郎文・ 津田かつみ絵)がとても参考になります。ウェブサイト『CiNii Books大学図書館の本をさがす/イラガのマユのなぞ』には、次のように紹介されています。
〈なぜ、かたいマユから、ガがでてこれるのだろう?〉…誰でも感じる疑問からはじまった研究は、
つぎつぎに謎をよび、やがて、生物学上の大発見に導きます。なによりも、不思議と思う心がた
いせつだと考える筆者が、その独創的な研究のすすめかかたを、わかりやすく解き明かします。
目次 ・なぜ、かたいマユからガがでてこられるのか?
・なぜ、マユのもようはひとつひとつちがうのか?
・イラガのマユは、どうしてこんなにかたいのか?
《野鳥に食べられたイラガの繭の中の前蛹 2020/03/28》
《野鳥に食べられたイラガの繭の中の前蛹 2020/03/28》