やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

アキアカネ♂(睡眠?)(富山市)

2021-10-11 05:21:00 | 昆虫類

最近の夕暮れ時は、テラスに座って、暮れゆく空を眺めるのが恒例です。『秋の日は釣瓶落とし』の謂いとおり、急に薄暗くなってきたので部屋に戻ろうとしたとき、何かがスーッと飛んできて(さも最初から決めていたかのように)エゴノキの小枝にとまりました。アキアカネです。昼間に見かけるとまり方とは違い、ぶら下がってとまったので、このままここで睡眠なのか?と思いました。

翌朝、明るくなってきたときに確認すると、そこには昨日のアキアカネの姿はありませんでした。朝になっても同じ場所で確認できれば、睡眠だったと断定できたのですが…。

トンボの睡眠について、ウエブサイトで見つけた『私家里山図鑑』には、次のように報告されていました。

① 「コフキトンボ ♂ 2011年初撮り(2011/05/26)」
    トンボの止まり方には、いろんな型があります。トンボはヤンマの仲間みたいに飛び出すとなかなか止まらない「飛翔型」と、止まっている比率の高い「静止型」に分けられますが、「飛翔型」のトンボの多くはぶら下がって止まる「ぶら下がり型」です。一方「静止型」のトンボは、うつぶせに止まる「うつぶせ型」が多いです。シオカラトンボが代表的でしょうか。で、このコフキトンボは「静止型」のトンボで、その止まり方は「枝先つかみ型」と言えると思います。コフキトンボ以外では、アカネ属の多くもこの止まり方をします。
② 「ギンヤンマ ぶら下がり型の止まり方(2011/05/27)」
    で、今日はヤンマ科に見られる、ぶら下がり型の例です。飛び出すとあまり止まらない「飛翔型」のトンボによく見られる止まり方ですが、それには理由があります。「飛翔型」のトンボは、胸の筋肉の大部分が翅を動かすのに使われ、肢で身体を支えることには使われないためと考えられています。ヤンマ科、オニヤンマ科、ムカシトンボ科、エゾトンボ科の種のほとんどが「ぶら下がり型」で、飛び立つとなかなか止まりません。
③ 「シオカラトンボ うつぶせ型の止まり方(2011/05/28)」
              トンボの止まり方第三回目は、うつぶせ型の止まり方です。「静止型」のトンボは、ほとんどじっと止まっていて、餌が来たときや♀が来たとき、また他の♂が来たときに追い払うときに飛び立ちます。そして用が済むと、再び土の上や石の上にじっとうつぶせしたまま止まってしまいます。このような止まり方をするのは、ムカシトンボ、サナエトンボ科の多く、トンボ科の多くの種ですなのですが、昼間はうつぶせ型の止まり方をする彼らも、夜に休むときは、たいていぶら下がってとまります。ぶら下がって止まる方が、身体の負担が少ないのでしょうね。

 トンボ科アカネ属のアキアカネは、ふつう「枝先つかみ型」か「うつぶせ型」でとまりますので、今回見かけた「ぶら下がり型」でとまったあきあかねは、夜間の睡眠に入ったものではないかと思います。


《暗くなって、エゴノキの小枝に「ぶら下がり型」でとまるアキアカネ 2021/10/07/17:35》


《暗くなって、エゴノキの小枝に「ぶら下がり型」でとまるアキアカネ 2021/10/07/17:35》


《昼間、支柱の先に「枝先つかみ型」でとまるアキアカネ 2021/10/09》

※ 市立図書館から10月9日(日曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『星空教室ー秋の星座ー』(藤井旭著)
   2 『大切なことは言葉にならないー養老孟子の大言論ー』(養老孟子著)
   3 『ごきげんな散歩道』(森沢明夫著)
   4 『花森安治選集2』(花森安治著)

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