猿倉山中腹の林の中にあるキャンプ場の炊事棟で、黄褐色の蛾が梁にとまっていました。帰宅後、撮った写真を『蛾の生態標本図鑑』の生態写真と片端から見較べていき、ゴボウトガリヨトウにたどりつきました。
同図鑑によると、ゴボウトガリヨトウは、9~11月に出現、幼虫の食餌植物はタケニグサ、ヨモギなど広食性。前翅は内・外横帯は灰褐色、中央帯および翅頂部は淡短黄色、後翅は淡い灰褐色。
同じ仲間のヒメトガリヨトウと似ているようですが、「…本種の方が大型で、色彩が明るい。…前翅外縁の形状が異なるが微妙。亜外縁線が、本種は途中で内側にやや入るが、ヒメトガリヨトウは滑らかに湾曲する。」(ウェブサイト『かのんの樹木図鑑/渓舟の昆虫図鑑/ゴボウトガリヨトウ』2021/10/20)となると、面倒で、ついつい確認を怠ってしまいます。
余談ですが、「…ヨトウ」なる蛾は、我が家の家庭菜園の天敵「夜盗虫」を連想させ、敵愾心を持ってしまいます。
《炊事棟の梁にとまっていたゴボウトガリヨトウ 2021/10/15》
《炊事棟の梁にとまっていたゴボウトガリヨトウ 2021/10/15》