やまぼうしー自然の記録帳ー

富山県内の自然を中心に、自然や自然現象を記録にとどめておきたいと思っています。

ヒオドシチョウ(終齢幼虫)(富山市営農サポートセンター/富山市月岡町)

2022-05-16 05:49:15 | 昆虫類

ヒオドシチョウの幼虫を時々見かける、園路の傍にあるエノキの若木を見上げると、ところどころに食痕や幼虫の集団のようなものが見えました。

一番手近な枝(高さ3mほど)をストックで手繰り寄せると、脱皮殻の集団と数匹の終齢幼虫でした。

この公園は、最近、以前に比べるときれいに管理されるようになり薬剤散布や枯木、枯れ枝の除去などが頻繁に行われるので(公園としては当たり前のことですが…)、私が楽しみにしている生きものの姿は少なくなりました。このエノキを丸坊主にするほどヒオドシチョウの幼虫が大発生した時にも、すぐに薬剤が散布されました。


《ヒオドシチョウ幼虫の食痕や脱皮殻の集団が見られたエノキ 2022/05/15》


《ヒオドシチョウの終齢幼虫 2022/05/15》


《ヒオドシチョウ幼虫の脱皮殻の集団 2022/05/15》


《ヒオドシチョウ幼虫の脱皮殻の集団 2022/05/15》

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トゲシラホシカメムシ(富山市)

2022-05-15 05:41:53 | 昆虫類

庭に面した壁に、5mmほどの小さなカメムシがとまっていました。

前胸背の両側がトゲ状に張り出し、小楯板に2個の白い紋があるので、トゲシラホシカメムシだと思います(『日本の昆虫1400②』参照)。


《壁にとまっていたトゲシラホシカメムシ 2022/05/13》


《壁にとまっていたトゲシラホシカメムシ 2022/05/13》

※ 市立図書館から5月14日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『ゆく川の流れは、動的平衡』(福岡伸一・著)
   2 『80パターンで英語が止まらない』(塚本亮・著)

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アゲハ(終齢幼虫)(羽化殻摂食?)(富山市)

2022-05-14 06:14:38 | 昆虫類

我が家の庭の片隅に、実を採ることを目的にユズを3本植えてあります。苗木を植えてから4~5年、昨年は10数個の実がなり、鍋物や柚子湯などで楽しみました。今年は昨年よりもっと多く採れるはずと期待していましたが、裏年なのか、蕾がほんの数個しか見つかりません。

ユズの蕾を探しているとき、おかしな動きをするアゲハの終齢幼虫がいることに気づきました。葉についた鳥の糞のようなものを舐めている(ように見えた)のです。幼虫の体もフニャフニャで、何か様子が変でした。葉が邪魔になりうまく撮れなかったので、邪魔になる枝を動かしたため、幼虫は舐めるのをやめてしまいました。ほかの庭仕事もあったので(というよりは、きちんと詰めをしない性格からでしょうが)、その後のことは確認しませんでした。

今朝、「鳥の糞を舐めるアゲハ幼虫」を題材にブログをまとめてみようと写真を見直しました。アップにすると、鳥の糞のように見えたのは脱皮殻です。とすると、舐めていたのではなく、食べていたのでしょうか?

ウェブサイトで「アゲハ 幼虫 羽化殻を食べる」を検索すると、最初にでてきたサイト「ウチノメ屋敷 レンズの目」に「クロアゲハ幼虫・蛹化と羽化の様子」として、脱皮が終わったばかりの五齢幼虫が脱ぎ捨てた殻を頭の方から食べる様子が写真とともに紹介されていました。

また一つ新しいことを知りました。「アゲハの終齢幼虫は、脱皮直後に脱皮殻をたべる」です。今度は、じっくり観察して確認します。


《ユズの葉にとまる脱皮直後?のアゲハの終齢幼虫 2022/05/13》


《脱皮直後?のアゲハの終齢幼虫と(食べていた)脱皮殻 2022/05/13》


《ユズの蕾 2022/05/13》

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ミドリヒョウモン(前蛹)(蛹)(飼育)

2022-05-13 06:40:24 | 昆虫類

2022/05/02に、神通川支流猪谷川の「常虹の滝」近くでアザミの葉の上にいたミドリヒョウモンの幼虫を、自宅に持ち帰り、パンジーを与えてジャムの瓶で飼っていました。

05/09に発熱したこともあり、昨日の朝(05/12/05:46)に3日ぶりに飼育しているミドリヒョウモン終齢幼虫の様子を確認すると、瓶の蓋裏で前蛹になっていました。何時前蛹になったのかは、わかりません。

その後、昼前に確認すると(05/12/11:30)、前例幼虫は既に蛹化していました。

前蛹や蛹になる様子は確認できませんでしたが、羽化する様子は見たいと思っています。


《瓶の蓋裏で前蛹になっていたミドリヒョウモン(05:46) 2022/05/12》


《瓶の蓋裏で蛹になっていたミドリヒョウモン(11:30) 2022/05/12》


《残されていた蛹化殻 2022/05/12》


《食草から離れてアザミの葉の上で休んでいたミドリヒョウモンの幼虫 2022/05/02》

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スギタニルリシジミ?(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-05-12 04:16:33 | 昆虫類

猿倉山森林公園の展望台にある芝生地で、風に流されてきたシジミチョウが芝生にとまりました。とりあえず1枚撮ってから、アップで撮ろうと近づいたら風に飛ばされていってしまいました。

写真を見ると、ルリシジミの仲間で、翅はかなり傷んでいます。

ルリシジミとスギタニルリシジミの違いについて、「翅裏面の地色が、ルリは白色、スギタニルリはうすい茶色。翅表面がスギタニルリは青色が暗い」(『原色原寸検索図鑑日本の蝶』)の説明では、写真からなかなか区別できません。

ウェブサイト『昆虫エクスプローラ/スギタニルリシジミ』には、スギタニルリシジミについて、「ルリシジミに似るが、黒紋が大きくて不明瞭な 白色輪状紋で囲まれる」と説明されているのを参考に、写真で確認すると、黒紋が不明瞭な 白色輪状紋で囲まれているような気がしました。スギタニルリシジミなのでしょうか?


《芝生にとまったスギタニルリシジミ? 2022/05/06》

※ 連休の終りごろから寒暖差が大きくなり、少し寒いくらいのときもあったのに、横着をして(家族からは風邪をひくから止めるよう忠告されていた)テラスでの転寝を繰り返していました。この所為なのか、9日(月)には少し悪寒を感じ、なんとか食べた夕食後に熱をはかると7.5℃。コロナ禍の今、家族に大きな負担をかけることになり、困ったことになったと思いながらも就寝。小用に起きた11時ころにはかると38℃ありました(これが今回では最高)。
  翌朝(05/10)は、7.0~7.5℃くらいだったので、予約してO内科の発熱外来に(車に乗ったまま診察から施薬、支払いまで済ますドライブスルー?方式)。PCR検査用に5ccの唾液を採取瓶に入れて提出、結果は明日の午前中に判明しますと、それまでの間の自宅での生活の心得(隔離など)を説明した用紙をもらって帰宅。そのまま家庭内隔離。
  翌日(05/11)、体温は6.5℃前後の平熱、9時前に先生から電話があり、「陰性」だったとのこと。これでいつもの生活に戻れると喜びましたが、その日一日は隔離状態で大人しく寝ていて欲しいとの家族の強い要望に従いました。
  そして今日(05/12)、やっと朝から、パソコンにもさわれる、いつもの生活に。たった二日余りでしたが、ひじょうに長く感じました。
  妻はもちろん、勤めを二日休んだ娘、犬にまで迷惑をかけ、大いに反省しています。


《転寝を楽しんでいたテラス》

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アカサシガメ(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2022-05-09 05:15:43 | 昆虫類

歩道脇の石積みに生えたコナラの葉に、アカサシガメがとまっていました。

アカサシガメは、体長14~17mmのサシガメの仲間で、身体全体がやや暗い朱色、背面から見て朱色でないのは膜質部だけです。低山地の草むらや低木上などで見られ、小昆虫を捕らえて体液を吸います。成虫で越冬。(ウェブサイト『昆虫エクスプローラ/アカサシガメ』など参照)


《コナラの葉にとまっていたアカサシガメ 2022/05/06》


《コナラの葉にとまっていたアカサシガメ 2022/05/06》

寺家公園にはアカマツがたくさん残されています。この日、2~3箇所で、ハルゼミの鳴き声を聞きました。今年初めて聞くハルゼミの鳴き声です。
羽化殻(抜け殻)や姿を確認しようと、ちょっとだけ探しましたが、見つかりませんでした。


《ハルゼミが鳴いていたアカマツ林 2022/05/06》

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ヒラタアオコガネ(猿倉山森林公園/富山市[大沢野町]舟倉)

2022-05-08 06:29:00 | 昆虫類

猿倉山森林公園の展望台にある芝生地で、緑色の小さなコガネムシが地面から湧きだすように大量に発生して飛び回っていました。大きさ1㎝ほどで、ヒラタアオコガネだと思います。

ヒラタアオコガネについては、芝生地の害虫で、ウェブサイト『株式会社理研グリーン緑化薬剤・資材事業部/病害虫・雑草図鑑/害虫/ヒラタアオコガネ』からその生態などを引用します。
「春になると成虫は土の中から出てきて、一斉に交尾行動を行います。但し、意外とデリケートな虫で、晴天の午前中にしかメスは出てきません。曇っていたり雨が降っている日は、メスも交尾がしたくないようです。メスがフェロモンを一杯放出するので、晴天の日の芝地は、1匹のメスにオスが何頭も群がっています。ムシの世界も子孫を残すために必死です。交尾が終わったらメスはさっさと土壌中に戻ってしまいます。…
…このコガネムシは、10年前までは、ほとんど芝地の多いゴルフ場でも問題になっていなかった虫ですが、今では、毎年被害報告を受けるほど拡大しております。…」

我が家の前にも芝生の小さなグリーンベルトがありますが、この時期になるとヒラタアオコガネが発生して、ムクドリやセキレイなどが食べています。


《芝生の中のヒラタアオコガネ 2022/05/06》


《芝生にとまるヒラタアオコガネ 2022/05/06》


《タンポポにとまるヒラタアオコガネ 2022/05/06》


《ヒラタアオコガネが発生している芝生地 2022/05/06》

※ 市立図書館から5月7日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『「群れない」生き方』(曽野綾子・著)
   2 『これからの時代を生きるあなたへ』(上野千鶴子・著)
   3 『読んで、旅する。』(伊集院静・著)
  1は、市立図書館分館でミニ展示されていた本、2は、北日本新聞の読書コーナーで紹介されていた地元出身著者の本、3は、読み切れなくて再度借りた本です。

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ギフチョウ(卵)(富山市)

2022-05-07 05:16:06 | 昆虫類

このブログでは、記録に残す意味から、ある程度詳しい地名を載せていましたが、ギフチョウなど無闇に乱獲される恐れのある昆虫などについては市町村単位の地名にします。県外ナンバーの採集者をよく見かけるからです。

ギフチョウは、ふつう食草の新葉の葉裏に産卵しますが、この日に見かけた卵は、ヒメカンアオイ?の新葉の表に産み付けられていました。新葉の表に卵が産み付けられているのを見たのは、これが初めてです。近くでいくつかのヒメカンアオイを調べましたが、ギフチョウの卵は見つかりませんでした。

ギフチョウの産卵については、『原色日本蝶類生態図鑑(Ⅰ)』によると。「食草の新葉の葉裏に数卵~十数卵、ときに20卵以上をまとめて産付。稀に葉上、越冬葉、周辺の植物にも産卵する」そうです。


《ヒメカンアオイ?の新葉の表に産み付けられていギフチョウの卵 2022/04/28》


《ヒメカンアオイ?の新葉の表に産み付けられていギフチョウの卵 2022/04/28》

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ニホンザル(糞)(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2022-05-06 04:12:41 | 哺乳類

尾籠な話になりますが、今回はニホンザルの「糞」についてです。

公園の駐車場に若葉が散らばっており、ニホンザルのものと思われる真新しい糞が一つ落ちていました。

『哺乳類のフィールドサイン観察ガイド』には、ニホンザルの糞について、こう説明されています。
「サルのフィールドサインで目にしやすいのはフンだろう。フンは基本的にはいくつかの節に分かれた「モスラの幼虫」形だ。ただし、季節や食べ物により色や形にバリエーションがある。例えば、冬季は、冬芽や樹皮を多く食べていて、フンは茶色っぽく三角のおむすびを並べた形。春夏に新芽や若葉を食べると、フンは緑色でやわらかく、節目がわかりにくいソーセージ状。…。フンは…林道の路肩部分、…、岩の上…などでよく見つかる。このような場所は見晴らしがよく、群れが休息に利用する場所のひとつだ。」

ニホンザルの糞については、以前(2019/06/26)、「上高地での糞踏んづけ始末記」をこのブログに次のように投稿しています。
「…河童橋を渡って梓川右岸の道を田代池方面に向かって散策。湿地に設けられた木道を歩いていると、握りこぶし大の踏みつぶされた糞が数mおきに数個落ちていました。…その後、数か所でニホンザルの群れに出会い、ニホンザルが残したばかりの糞も目にしました。この時期の糞は、水分の多い若葉ばかり食べているせいか、緑色で軟らかく、(匂いを除けば)まるで「バジルペースト」のようでした。…。
翌日、梓川の右岸を河童橋から岳沢湿地まで往復したとき、同行者がサルの糞を踏んでいたことに気づきました。近くの谷川で何度も洗い、ホテルに戻ってから洗剤を使い歯ブラシで洗ったうえ消臭剤をかけましたが、匂いはまだ残っていたようです。」 

「#自然観察 #ニホンザル #糞」で投稿しようとしたところ、「タグ名:糞は、受け付けられません」とのメッセージで投稿が受け付けられませんでした。ところが、タイトルの(糞)は問題ないのです。(言い争っても)仕方がないので、タグ名を「ドロッピング」にして投稿しました。


《散らばったサクラの若葉とともに落ちていたニホンザルの新鮮な糞 2022/05/02》


《散らばったサクラの若葉とともに落ちていたニホンザルの新鮮な糞 2022/05/02》

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トホシカメムシ(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2022-05-05 04:12:41 | 昆虫類

公園のトイレの壁に、黄褐色の大きなカメムシがとまっていました。

前胸背や小楯板などに小さな黒い点があり、前胸部が斜め前に突き出しています。『日本の昆虫1400①』で調べると、トホシカメムシでした。

(私にとって)初めてのカメムシかなと思ったら、以前(2020/05/17)、ヤマナラシの葉の上で交尾しているところを見かけ、このブログ(2020/05/22)にも投稿していました。物忘れは年相応?に進んでいるようです。整理するため、ブログ記事の一覧表をExcelで作ろうと思いながら、なかなか実行できずにいます(2011年5月の開設以来、投稿数は現在で2,345件です)。


《トイレの壁にとまっていたトホシカメムシ 2022/05/02》


《トホシカメムシ(前胸背や小楯板などに小さな黒い点) 2022/05/02》

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ミドリヒョウモン(終齢幼虫)(富山市[細入村]猪谷)

2022-05-04 04:23:07 | 昆虫類

この日は、久しぶりに庵谷峠方面に行こうと国道41号線を南下しました。道の駅細入(飛越ふれあい物産センター「林林」)を過ぎて右折しようとしたら、通行止め。仕方がないので、そのまま少し進んで、猪谷川を右折し「常虹の滝」を目指すことにしました。

国道から細くて急な道を入ってすぐのところに駐車場があり、そこから歩きです。シャガの花が斜面に満開の新緑の道を歩いていると、アザミの葉の上に棘だらけのヒョウモンチョウの幼虫がとまっていました。黒色に2本の背線、頭のすぐ後ろ(前胸)の突起が特別に長いのでミドリヒョウモンの幼虫です。

ミドリヒョウモン幼虫の食草はスミレ類ですが、食草から離れて周りの植物の上で休む習性があるようです。


《食草から離れてアザミの葉の上で休むミドリヒョウモンの幼虫 2022/05/02》


《食草から離れてアザミの葉の上で休むミドリヒョウモンの幼虫 2022/05/02》

 
《斜面の木陰に咲くシャガの花 2022/05/02》

「常虹の滝」は、神通川の支流、猪谷川下流にある滝です。ウェブサイト『じゃらん/常虹の滝』では、次のように説明されていました。
「右手に蛇歯見(じゃばみ)の滝、その下に五色の滝、正面に二筋の夫婦(めおと)滝、その上に大滝(不動滝)があります。朝に虹がたつことから、これらの五筋の滝の総称として常虹の滝とよんでいます。
※現在、滝への遊歩道は封鎖されておりますのでご注意ください。
※駐車場2箇所あり。(駐車場から少し歩くと、左脇に滝に繋がる階段があります。)」


《常虹の滝のあたりから眺める新緑の猪谷川 2022/05/02》


《常虹の滝 2022/05/02》

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トビサルハムシ(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2022-05-03 04:27:09 | 昆虫類

地衣類や苔などにびっしりと覆われたサクラの古木の幹を見て回っていると(こういう木を見ると「何かいるのじゃないか?」という気がしますが、ほとんどの場合は空振りです)、その幹に同化しているように目立たない小さな虫がとまっていました。私のカメラではなかなかうまく写せません。後日、近くのトイレの壁にもとまっていました。

帰宅して、写真から名前を調べるのですが、(恥ずかしながら、私にとっては新種で)甲虫のどのグループに属するのかまったく見当がつきません。10mmには満たず、金属光沢で銅色の表面をたくさん生えた毛が覆い、前翅の後半に白い模様があります。

とりあえず『ポケット図鑑日本の昆虫1400②』をパラパラと眺めていると、たまたまハムシの仲間に似たものがいました。トビサルハムシです。(いつまでたっても)浅学なので、ハムシとは思いもしませんでした。

同図鑑では、トビサルハムシについて、こう簡潔に説明されています。
「6.2~8.2mm 本、四、九、南/4~6月/平地~低山。広葉樹林の林縁で見られ、クヌギやクリ、ナシなどの葉の上に集まる普通種。背面は全体に剛毛が生える」

よくある話ですが、普通種だったのです、私にとっては「新種」だったのに。いつまでたっても至る所で普通に自分の「新種」に出会える、これが昆虫のおもしろさです(同定が素人にも簡単であれば、もっとおもしろいのですが…)。

ちなみに、同図鑑の同じページには、アオバネ(青翅)サルハム、アカガネ(銅)サルハムが載っているので、トビ-サルハムシは「跳びサルハムシ」でなく「鳶(色)サルハムシ」かなと思います。


《地衣類や苔などに覆われたサクラの幹にとまっていたトビサルハムシ 2022/04/28》


《地衣類や苔などに覆われたサクラの幹にとまっていたトビサルハムシ 2022/04/28》


《トイレの壁にとまっていたトビサルハムシ 2022/04/29》

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アカスジキンカメムシ(終齢幼虫)(寺家公園/富山市[大沢野町]寺家)

2022-05-02 03:19:43 | 昆虫類

公園のトイレの壁に、大きくて胴体に厚みがあり背中が丸く盛り上がっているカメムシの幼虫がとまっていました。黒地に白色の模様があります。キンカメムシの仲間の幼虫だと思いますが名前はわからず、とりあえず写真を数枚急いで撮りました(何故急いでいたのかわかりませんが…)。

帰宅後、ウェブサイトなどで調べると、アカスジキンカメムシの終齢幼虫(5齢)です。成虫はだいぶ前に一度だけ見かけたことがありますが、幼虫を見るのは初めてです。撮った写真をよく見ると、アップした写真は胴体が厚いせいなのか背中の模様にピントがあっていません。「その場で写真を確かめればよかった」とか「終齢幼虫なのだから持ち帰って羽化させればよかった」という後悔が出てきてしまいました。

動くことのできる虫が一日後に同じ場所にいるはずもありませんが、翌朝早く同じ場所に行ってみました。やはり壁にはいませんでした。念のため、建物の周りを一周、最後に上を見上げると、庇の裏側に黒い点。やはりいました(昨日と同じ個体かどうかはわかりません)。高くて届かないので、ピクニック用に常時積んである折り畳み椅子の上に立って、杖で下に落としました。

終齢幼虫は、フルーツタイプの昆虫ゼリーを与えておけば成虫になってくれる(ウェブサイト『昆虫と過ごした日々をもう一度/アカスジキンカメムシ 幼虫』)ようなので、持ち帰り、昆虫ゼリーをいれたケースで飼っています。

アカスジキンカメムシの成虫は、緑色の体色に赤い帯模様が綺麗で、日本で最も美しいカメムシの一つです。幼虫は、成虫の体色とは全く異なり、別種のようで、金属光沢の黒っぽい銅色に真っ白の模様があります。5齢幼虫で越冬し、翌春に羽化。成虫も幼虫も、キブシ、ヤシャブシ、フジ、カラスザンショウ、ミズキなどの果実の汁を吸います。(ウェブサイト『虫ナビ/アカスジキンカメムシ』参照)


《トイレの壁にとまっていたアカスジキンカメムシの終齢幼虫 2022/04/28》


《トイレの壁にとまっていたアカスジキンカメムシの終齢幼虫 2022/04/28》


《(翌朝)庇の裏側にとまっていたアカスジキンカメムシの終齢幼虫 2022/04/29》


《(翌朝)桜の幹にとまらせて撮ったアカスジキンカメムシ終齢幼虫 2022/04/29》

下の写真は、だいぶ昔、富山市(旧大山町)で撮ったアカスジキンカメムシ成虫の写真です。


《ススキの葉にとまっていたアカスジキンカメムシ 2013/06/07》

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イソヒヨドリ(富山市)

2022-05-01 03:26:47 | 鳥類

前の日の風雨と寒さから一転、この日の朝は穏やかな晴天。いつものようにテラスで本を読んでいると、このあたり(富山市南部の市街地の外れあたり)では聞いたことのない鳥の囀りが聞こえてきました。囀りがしばらく続いていたので、どこで何が鳴いているのかと見廻すと、数十m離れた電柱の天辺にヒヨドリくらいの大きさの鳥がとまっています。肉眼ではよくわからないので、とりあえずカメラ(Canon PowerShot SX720 HS)をもってきて、数枚写しました。中景、近景と撮って遠景を撮ろうとしたら、飛んでいってしましました。

カメラのモニターで再生してみると、イソヒヨドリでした。海岸の磯の鳥のイソヒヨドリが、海岸線から直線距離で10km以上も離れた住宅地で囀っているのです。どこかこの近くで繁殖しているのか?と思ってしまいました。

鳥のことは(「も」の方が正確です)よく知らないので、ウェブサイト『ウィキペディア(Wikipedia)/イソヒヨドリ』で調べると、イソヒヨドリは最近、都市部で繁殖が確認されている鳥のようです。
「イソヒヨドリは世界的には標高2,000-4,000mの高山の岩石地帯に生息する鳥である。
日本ではかつては磯や港など海岸周辺が主要な生息地域であったが、1980年頃から内陸部の地方都市で繁殖が確認されるようになり、2000年代に入ってその数はさらに増加している。2019年現在では関東、近畿など大都市圏で見かけることも珍しくなく、電線や看板に留まっていたり、住宅地やビルの間を飛び回る姿を見かけたり、綺麗な鳴き声を聞くことができる。…
単独行動で、群れは作らない。つがいでさえ距離を取ることがある。
春にはツグミ特有の声量のある美声でさえずる。その声音と節回しは複雑である。また、繁殖期以外でも天気の良い日はさえずることが知られている。」


《イソヒヨドリが囀っていた電柱(写真は飛び去った後) 2022/04/30》


《電柱の天辺で囀っていたイソヒヨドリ 2022/04/30》


《電柱の天辺で囀っていたイソヒヨドリ 2022/04/30》

※ 市立図書館から4月30日(土曜日)に借りだしてきた本です(妻の本も含まれています)。
   1 『東京の神社ぶらりお散歩御朱印ブック』(久野木紀子・著)
   2 『本物の読書家』(乗代雄介・著)
  1は、連休に帰省している孫娘用に借りた本、2は、読み切れなくて再度借りた本です。

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