ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

変な日

2017-02-21 06:17:01 | 雑感
 その日はちょっと変な日だったようです。
 神戸三宮の阪神電車西口、改札口を出た直ぐところにパンの『神戸屋』があります。AAのミーティングへ向かう際、その店頭で若い娘(こ)がお盆を手に試食キャンペーンをやっていました。お盆の上に並んだ一口大の試供サンプル見ると、パイ生地の上にチョコレートを載せたパンが小分けされていました。買う気などないのについゆきがけの駄賃にと、チャッカリ手を伸ばして口に放り込みました。ほどよい苦みのある甘さでした。

 帰り道、まだキャンペーンは続いていました。
「まだやってるんだぁ!」とニヤニヤしながら再び手を伸ばしたところ、「二度目はダメ! と言われているんです。」と、半ばトゲのある口調でピシャっと言われました。そう叱られても何のその、そのまま図々しく口に運んだのですが、その時はたと思い当ったのです。

 ゆきがけに試食した際、てこずってしまったチョコレート欠片事件のことです。試供サンプルから小さなチョコレート片が毀れていたので、意地汚くそれを楊枝で刺そうとしたのですが、固くてうまく刺せなかったのです。彼女はそれを見かねて敷紙ごと手で取るよう助け船を出してくれたのですが・・・。あれから2時間余り経っていても、そのことを彼女も覚えていたようです。

「それにしても、たかがアルバイトのくせに! 何だ、あの尖った言い方は! あんな口調では、客が買ってあげようなどとは金輪際思いっこない! そもそも何のための試食キャンペーンなのか、あの娘は店頭に立っている意味がわかっているのか!」と、つい腹の中で憤慨してしまいました。

 何のことはない、見え見えの冷やかしだった自分のことは棚に上げ、つまらないプライドが意地汚い浮浪者まがいのあしらいに我慢できなかっただけなのです。平和ボケならぬプライド・ボケの可笑しな話なのでした。
 


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