ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

悪人がのさばることにならないか?

2017-03-21 06:43:31 | 世相
 捜査令状ナシで車にGPS端末装置を装着しての捜査は違法。
3月15日に最高裁で出された判決です。これで事実上、GPSを活用した捜査はできなくなったようです。悪人がのさばることにならないでしょうか?

 これまで捜査側は令状なしでもできる任意捜査と見做していたそうですが、これに見合う法律がない(違法)という判断です。背景にあるのは個人のプライバシー保護の観点であり、憲法35条住居不可侵の規定だそうです。

 後ろめたさのない人にとって、捜査側から恣意的に犯人と見做され、秘密裏に私有物を勝手に使われて犯罪を立件されるというのでは、確かに堪ったものではないでしょう。それでも、私としては割り切れない気持ちです。この世に後ろめたさのない人間なんているわけがないのです。

 ネット情報によると、裁判官に捜査令状を請求する際は、捜査に必要という根拠を示す資料(疎明資料)が必要なのだそうです。証拠不十分だからこそハッキリした証拠を得るための捜査手段なのに、その前段階で根拠を提示できるのでしょうか? これでは本末転倒ではないかと思えてしまうのです。

 たとえ令状が発出されたとしても、その後の捜査がうまくいくかも気がかりです。事前に礼状を提示され、GPS装着を承知(同意)した車を使って、果たして悪事を働く者などいるのでしょうか? そんなバカ正直な犯罪者などいるわけがありません。

 社会の安全は秩序が保たれていることが大前提です。秩序を保ち安全を図るためには、自由はある程度制限されてもやむを得ないと思います。確かに自由は大切です。その反面、自由は人の数だけ多様であり、ある程度の制限がなければ無秩序・放縦に際限なく近づくきらいがあるからです。

 最高裁判決では新しい立法措置を促していました。法律は常に時代を後追いして作られます。今回の判決は法律が時代の流れに追いつけないでいる証なのです。政治の怠慢と非難されても仕方ないのかもしれません。

 犯罪の芽は隠微なところに発生しますし、人の目に触れないところで密かに行われるのが犯罪です。それを抑止できるのなら最先端の科学技術を活用すべきです。立件段階を録画で透明化したように、令状以外に捜査段階の透明化にも何か工夫できるのではと思えてなりません。防犯カメラと同様に犯罪抑止にGPSは有用だと思います。

 最近の風潮は加害者・犯罪者への過剰な人権配慮が過ぎるように思います。守らなければならないのは社会の安全と秩序のはずです。加害者・犯罪者へ人権的配慮は必要最小限であるべきです。

 何かにつけ声高に権利を叫ぶ市民団体はあります。市民と称し、得体の知れない出自の者もいるようです。大抵は社会を混乱に陥れることが目的の少数派です。その一方で、無言の多数派がいるのです。社会の安全と秩序を大切に思う国民の属する、声を出すことのない多数派です。

 自由と人権をある程度制限し、社会の安全と秩序を実現するのが政治と考えています。GPSなど最先端の科学技術を犯罪抑止に活用できるよう道を開く、これこそ国民の多数決で選ばれた政治がなすべきことだと思います。

 最高法規である憲法も、時代遅れで現状に合わなければ改正するのは当たり前ではないでしょうか。国レベルの安全保障も日常生活の安全保障も、どちらも命に関わるものだけに時代の流れに遅れてはなりません。
  世の中に いつでものさばる クズと悪



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