ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

認知症が不安という人に朗報

2019-04-05 06:00:54 | 雑感
 老いを迎え、認知機能に不安を覚え始めた年代の人に朗報です。ウォーキングや室内サイクリングなどの有酸素運動を週3回6ヵ月間継続した結果、脳の実行機能が向上した(d = 0.32、p = 0.046)という分析結果が出たそうです。

 しかも、有酸素運動に加え食生活もDASH食に変えたグループでは脳の実行機能が向上した(d = 0.40、p = 0.012)上に9歳ほど若返ったというのです。

 ここで言う脳の実行機能とは遂行機能とも呼ばれ、ある目標を達成させるために計画的に段取りをつけて行動する機能のことで、人が社会的、自立的、創造的な活動を行うのに非常に重要な高次的機能とされています。その機能が損なわれた実行機能障害は記憶障害や理解・判断力低下と並び認知症の中核症状の一つだそうです。

 一方のDASH食とは、カリウムやカルシウム、マグネシウムなどのミネラルや食物繊維が豊富な野菜や果物、低脂肪の乳製品などを積極的にとることで塩分を排出させ、高血圧の予防・改善のために考案された食事のことです。

 この臨床試験では、加齢に伴い記憶力や思考力に衰えが見られる55歳以上の男女160名を対象とし、参加者を無作為に4つのグループに分けて6ヵ月間観察しています。

(1)DASH食をとるグループ、(2)週3回の有酸素運動を行うグループ、(3)DASH食と週3回の有酸素運動の両方を行うグループ、(4)健康指導のみのグループ、という4つです。前後に実施した検査結果をDASH食アリとナシ(1+3 vs 2+4)、有酸素運動アリとナシ(2+3 vs 1+4)の2通りについて2×2の要因分析をしています。

 単純に計算すると各グループは40名ということになりますから、規模としては小さな予備的臨床試験です。残念ながら記憶機能や言語機能(?)には差がみられなかったようですが、脳の実行機能が向上したという結果の意味するところは重大だと思います。

 有酸素運動のゴミ拾いをほぼ毎日2時間ぐらいやっている私は、この試験と同じことを日課として地でやっていることになるのでしょうか。かつての飲酒時代、何かにつけグズグズ・イジイジしていた私が、“行動に移してみる” を第一に考えるようになったのはこのゴミ拾いのお陰であることに間違いありません。


ウォーキングなど有酸素運動を半年間行い脳が若返った可能性も 米の大学教授が発表』(Aging Style 2019年03月29日)
Lifestyle and neurocognition in older adults with cognitive impairments: A randomized trial.』(Neurology December 19, 2018電子版)



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