前回は、わざわざ銀行に出向きながら、予約ナシだったので門前払いを喰らった話をしました。今回はその続きです。
私がわざわざ銀行へ出向いた用件というのは、定期預金の一部を解約して大部分を現金化し、残った一部を普通預金の方へ組み替えるということでした。(結果的にこれは、窓口でなければ出来ないことだったので正解でした。)
なぜ、そんな中途半端で面倒なことを? それには、こんな個人的事情がありました。
先ず一番目。銀行自体が自宅から遠いので、自宅近くにある別の銀行に一部預け変えようということ。(この一番目の理由は、ある意味、老人特有の事情かもしれません。)
二番目。普通預金の残高が少なくなったので、クレジットカードの決済口座として増額しておきたいこと。
私の事情を聞いて窓口担当の A 嬢は最初、腑に落ちなかったようです。彼女にしてみたら、一番目の問題などATMで簡単に解決できるからです。
そんな彼女、鎌を掛けてこんなトンデモナイ提案を返してきました。
「自宅から遠いということが一番のお悩みのようですね?
この際、定期預金の一部などと言わずに、
ウチの口座全部を解約したらどうですか?
それに、使ってない投資信託の口座も残っているようですし・・・?」
これに仰天したのは私です。
「投資信託については口座解約して構いません。ただし・・・
さっきも言ったように、普通預金はクレジットカードの決済口座だし、
ペイオフに備えて口座を残しておきたいし、・・・」と、シドロモドロに。
さぁ、それからが大変。銀行預金とATMのイロハについて、A 嬢によるお復習い講習が始まりました。
以下に、私が承知していなかったATMで出来る案件について、主な4点を上げておきます。
● 市中にある都市銀行のATMは、他行のキャッシュカードでも
手数料なしで利用できること(支店内にある機械は除外)
● 定期預金を普通預金に変更、またはその逆もATMで可能なこと
(ただし、定期預金の額面は100万円以内であること)
● ATMへの預け入れは限度額なし
ただし、払い出しには1回ごとに限度額があること
● 定期預金の解約・払い出しは、窓口で本人にしか出来ないこと
(本人が窓口に直接出向き、その場で本人確認が必要不可欠)
これらは、いずれも預金者として当然知っておくべきことばかり。知らなかった私は、只々銀行預金のオキテに無知で脳天気だっただけです。
さて、話が一通り終わって時計を見たら、既に1時間強過ぎていました。たったこれだけのことでも、私がナンダカンダ質問するものだから、結構時間がかかったのです。
予約ナシだけの理由で門前払いを喰らったことに意趣返しするつもりはなかったのですが、結果的にちょっとした仕返しにはなったようです。
窓口担当の A 嬢は30代そこそこ。会社が負担する各種社会保険料などを含めると、彼女の人件費は時給換算で4,5千円ぐらいでしょうか。
窓口業務を縮小して省人化を図りたい銀行にとって、ATMの持つ多機能をより多く知ってもらうことが先決。この程度の人的投入もやむを得ないと考えてのことでしょう。
デジタルな時流に乗れない年寄りに、これだけの人件費を費やしてくれたかと思うと、ささやかな仕返しに十分過ぎるほどの見返りがあったと満足しました。
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