ヒゲジイのアル中よもやま話

断酒を始めて早7年目。このブログは回復プロセスの記録と脳のリハビリを兼ねて綴っています。やはり、まだチョット変ですかネ?

自助グループで内紛が!(下)

2019-09-17 06:04:46 | 自助会
「アルコホーリク・アノニマス(AA)は、経験と力と希望を分かち合って共通する問題を解決し、ほかの人たちもアルコホーリズムから回復するよう手助けしたいという共同体である。」(AAミーティングハンドブック序文より)

 AAはたくさんの小グループからなっていますが、正確な数ははっきりしません。ルールらしきルールがないに等しいので縛りがゆるいというのが特徴で、よい意味でイイカゲン(好い加減?)な組織です。
 そのため、それぞれの小グループにチェアパースン(チェア)という世話役を置いて運営されています。それだけにチェアには幅広い裁量が任されていて、なかには自分の天下と勘違いする輩もいて内紛になることもあるようです。
 私の属しているのもそんな小グループですが、最近チェアの不適切な司会者選任を巡ってつまらない内紛が起こり、そのためグループの分裂が現実味を帯びてきました。

                              (以上は前回記事からの抜粋)

 今回の内紛では、どうやらチェアの資質にまで問題が波及したようなので、せっかくの機会ですから私なりのチェア像を考えてみました。

 私などは最低限、次の必要条件二つを満たせば、チェアとして十分と考えています。

 一つは、運営資金となる献金を適正に管理できること
 一つは、司会を任せられる人物を見抜く眼力があること

 ミーティングの人気・不人気の鍵は司会者が握っています。その鍵というのは、テーマの選定とそれに沿った導入話ができること、トップバッターの発言者を誰にするかの3点で、概ねこれらで盛会になるか否かが決まります。

 なぜトップバッターの発言者が大事か? テーマが出されると、各自それに沿うべく自分の過去との対話に没頭します。司会者の導入話など聞き流す人が多いので、必然的にトップバッターの話がその後の流れを決めることになるのです。

 斯くて、うまい司会者にミーティングを任せれば常連が増え、それだけ盛会が続いて献金も集まりやすくなります。このように上記二つの必要条件はしっかり連動しています。

 司会者の選任で唯一慎重であるべきは、断酒歴の浅い人を選ぶ際です。

 司会をするにはかなりの緊張(感)が強いられます。そんなストレスが人によっては逆効果になる可能性大なのです。PAWS(急性離脱後症候群:アルコールの後遺症)から脱し切れていない断酒歴3年未満の人や他の精神疾患を合併している人の場合は、できれば司会者から除外した方が無難だと思います。

 斯くも責任重大な司会者ですが、その司会者を決めるのが大本のチェアです。それだけにチェアの責任はより重く大きいのです。

 私からみれば、今回の内紛の原因は、チェアとは斯くあるべしという高望みにあるのではと睨んでいます。チェアは単に、無償で雑用をやってくれる有り難い世話役、これが実像です。

 だから、司会者がいなくて困っているようなら、小グループ内で司会を交代で務めるなど、できるだけチェアの負担を周りの皆で分担すればよいのです。昼の部ではそうなっていますし、私もそのつもりで司会者を引き受けています。
(この稿お終い)



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