生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

国土(人などの生物体・空・土・海(・森林・田畑・道路など))の放射能汚染の時代における美術

2011年08月29日 09時18分10秒 | 美術/絵画
2010年8月29日-1
国土(人などの生物体・空・土・海(・森林・田畑・道路など))の放射能汚染の時代における美術

 朝日新聞2011年8月29日14面に、「防護服の妄想 再生の祈りへ すべてなくなった 何でも作っていい 美術 アトムスーツ・プロジェクト「大地のアンテナ」(2000年) ヤノベケンジ」と題する記事があり、高橋治香記者による問いとそれに対するヤノベケンジ氏の答えが掲載されている。

  「??予言に追いついてしまった現実を前にしても、まだ「再生」と言えるのでしょうか。
 「今までは警告を発してきたつもりが、想定した最悪の状況になり、警告や批評はもう何の役にも立たなくなった。今こそ、人々の心を救う象徴的なものが必要です。元気や、がんばろうと思えるようなモニュメントを制作しています。もう一つ作っているのは、実際に除染ができる作品です」
 ??除染装置がアートなのでしょうか。
 「今自分に必要な、本当に機能するものを作るのが原点。アートでもサイエンスでも何でも、この状況を打破できるならいい。カテゴリーに収まる程度のことでは、対抗できない時代になっている」

 美術(作品製作)者がその製作を通して、その時代(の人々がかかえる困難や難問?)と向き合う、時代(の人々の期待?)に応える、あるいは時代(の精神??)を創ると考えた場合の考え方のための手掛かりがありそうだ。分析に値する。
 ここでのアートは、美術とは、概念または意味合いが異なるのか、あるいは同じなのか。