10月中旬の土曜日、早朝から雨が降り続く中訪れました。肌寒さが加わったこともあり、落ち着いた行列を想像していたのですが、14時30分頃に到着すると31人が入店を待っておりいつもと同じ状況。気持ちを切り替えて最後尾へ向かい、1時間15分後に入店となりました。
大ラーメン、大蒜脂。厨房内では助手さんが麺上げを、店主さんがサポート役として盛付を担当すると共に、湯切り等について指導を行っていました。その過程で「大盛り」という指示も聞こえてきました。従いまして、店主さんが麺上げした時と同じような見た目に。尚、店主さんは私のラーメンの配膳が終わると休憩に入る為に店奥へ消えて行きました。この40分程前の並び中、助手さんに後を託し様子を覗いに外に出て来た際、私の姿を確認したのでこの時まで残って下さっていた、というのは流石に自惚れが過ぎますね。
麺丼。「大盛り」という店主さんの指示により、助手さんにしては量が多め。
ふにゃっとした感触と直前に振りかけられたグルエースの旨味を感じる、盛り上がった部分の麺。
丼に沈んでいたものは表面が滑らかに変化しつつも軟らか度合は変わらず。しかし、最深部には千切れる際にブツッという音が聞こえて来そうな芯がありました。
サブ丼には野菜と豚と大蒜。
しんなり寄りの茹で加減の野菜を口に入れると、ギュッギュッとした音が響きます。
この日は豚入りが売切れでしたが、分厚くカットされた豚が2つとおまけ。
ねっとりとした脂身の甘さが伝わる豚。
分厚く切られても箸で容易に折り畳める軟らかさの赤身。
店主さんがまな板の上の豚を掌で叩き潰す様子を助手さん2人が苦笑いしながら見つめていたのですが、その結果がこれかなと。タレが奥まで染みて、かなりワイルドな歯応えでした。
サラッとした大蒜は、終盤麺に塗すことで味にもう一つのバリエーションが。
液体油が厚く表面を覆うことで白濁した色合いのスープ。
液体と固形の両脂によるコクと醤油の塩味が鋭く突き刺さるのを真っ先に感じ、その後の豚感が控えめだったこともあって、口当たりが良くもたれのなさを感じる味わいでした。
フワフワの細かな固形脂。
生卵。理想は麺を移してその中央に卵黄を、でしたが、一人取り残されたことで焦ってしまい全卵に麺を移すこととなってしまいました。
約14分で完食。助手さんの麺上げは回転が速く、これでもロット最後に。遅番の助手さんは「余裕ですね。」と言って下さいましたが、リズムを崩してしまっただろうと。簡単にお礼を言い慌ただしく退店しました。