幕末の内部が腐ってしまった徳川幕府を樹にたとえ花の咲かない桜の木(舞台上)の前で友情で結ばれた武士と医者、
それに関わる人々の物語。
医者(手塚良庵)に上川隆也、武士(伊武谷万二郎)にあのロック界の吉川晃司。
それぞれ女、芸者遊びの好きな医者と堅物の武士が同じ人を恋い慕うという設定になっている。
原作は手塚治虫、脚本・演出 樫田正剛で舞台化を前者の他に石倉三郎、花影アリス、岡本健一、
長谷川純(個人的に渡る世間で~をみていたので)の出演他新歌舞伎座で20日まで公演している。
さて、今NHKで放映しているのを知っていたのでどんなものか予習していった。
内容が同じ場面もあったりしてわかり易く、主演の上川隆也の演技が光っていた。
それに花道でのアドリブで石倉三郎(上川の父親役)が良い味をだし客席を大いに沸かせていたのがさすがだと思った。
吉川も堅物や無口の役を好演していたが~歩き方を一工夫してほしい。
長谷川はタッパがあり粋なストライプの町人姿が悪役でいやらしい役だけど良かったな~
上川は現代もので拝見しているセクシーさに加え安定感があり、これから楽しみに色々拝見したいと思った。
ラストシーンには桜吹雪の中万二郎は武士の思いで刀を抜いた。
良庵は万二郎を止めたが~
武士の考えを貫いた万二郎の叫び声で陽だまりの樹に桜が~綺麗!
カーテンコールでは拍手が鳴りやまないくらいで大サービスに3回。