これもトレーニング

社会的、身体的、心理的に健康でありたい!日々、転んでも立ち上がるトレーニングを綴ります。

喪失感から立ち直る術は…

2010年09月27日 15時56分29秒 | Weblog
「秋の夜長。これを読みなさい」

本好きの父から薦められた少し厚めの月刊誌の146ページ。

作家と医師の対談で、両者とも最愛の妻をガンで亡くされている。

妻に限らず、最愛の家族を亡くした後の喪失感…

これは実際に経験をしないと決して分からないものである。


強くなるためにトレーニング!
基本は前向きに生きる!

本質的には明るい性格、打たれた時の忍耐力に少し自信があったM見ちゃんこと、この私…


去年の秋、最愛の家族を末期がんで亡くした。


明け方早く救急病院に運び、別室に呼ばれた私に医師から告げられたのは、家族の余命一週間という絶望的な告知だった。

脳裏に焼き付いた内臓広範囲に転移したガンのMRI画像を思い出すと、自分の意志に反して容赦なく涙が出てくる。


この本の中の医師の話にもあるように、治るための看病や介護なら良いが、目の前で下り坂を転がり落ちるように悪化して死んでいく最愛の家族の介護ほど、辛いものはない。

近親者を亡くした後『ノーマルグリーフ』…つまり鬱状態になるそうである。
これは正常な反応で、三ヶ月から半年くらいで立ち直るらしい。

幸いにも、私は仕事や家族や周りの人々に恵まれていて、鬱にならずに済んだが、最悪の告知を受けた同じ季節がやってきた今、フラッシュバック?
夜、一人になると無性に寂しくなる。
看取った一年目に胃潰瘍になる人も多いそうで…

ただ、自分自身の人生にも限りがあることを実感し、何をするにも優先順位を考えるようになった…。

この本の対談にも、同じ意見が書いてあった。


死をタブー視する世の中…
でも

生があれば必ず死で人生の幕を閉じるのだから、虚しく人生を終わらせないように、今のこの瞬間…後悔のないように出来ることは後回しにしないでやる!

余命わずかな家族の看病をするうえで、私たち家族が行ったこと…

○本人への告知はしない。
残りわずかな人生、残酷な絶望感と喪失感から守る。
○必ず家族の誰かが病室へ見舞い、寂しさから守る!
できるだけ楽しく前向きな会話と笑顔を絶やさない。

あと、医療に関して…
痛み、苦しみや不安感等のメンタル緩和ケアを医師にお願いをして、苦しい延命措置はしないことにした。

もうじき一周忌…。
私たちが前向きに元気に明るく過ごすことが故人にとって喜ばしいことだと思う。

だけど、あまりにも辛い時は内緒で号泣するくらいは許してもらえる?

2 コメント

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供養 (kazu-rin)
2010-09-27 18:50:19
M見ちゃん、辛かったやろうね。
私も父のとき、ガンではなかったけど、「もうお亡くなりになります。」と言われたよ。
笑顔で元気に暮らすのも供養。でも思い出して、涙を流すのも供養やと思うよ。
時が解決してくれるからね。(^-^)/
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Unknown (M見ちゃん)
2010-09-27 21:22:36
kazu-rinさん

ありがとう(^-^)

経験者の先輩たちは、まだ一年たってないし、寂しいのは当たり前や。
と言ってくれます。

今は、もう姿も形もこの世に存在しないから決して会うことができないのだと実感する時期にきてます。

誰でも経験する人生の登竜門だよね。

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