これもトレーニング

社会的、身体的、心理的に健康でありたい!日々、転んでも立ち上がるトレーニングを綴ります。

仮に…

2018年01月12日 22時37分33秒 | Weblog

仮に
途中棄権禁止の3キロレースを走らなければならなくなった…とする。


選手は 自分1人!
たった1人でレースを走らなければならない…とする。


山あり谷あり崖あり ぬかるみありのコースをたった1人で走っている…とする。


スタートは夕暮れで、早くゴールしないと日が落ちて真っ暗になってしまう…とする。


号砲!
当然、序盤からハイスピードで走る。


オーバーペースで息切れ、腹痛、脚の痛み…


ひたすら前を見て
あと2キロ、あと1キロ、あと500………。


苦しい。


そろそろ3キロのはずなのに、ゴールは見えてこない。


息切れ、身体の硬直、もう限界???


途中棄権禁止!
足を止めず、ひたすら走り
10キロに差し掛かったところで
実は3キロという距離というのは間違いで
フルマラソンかそれ以上の長距離レースを走らされていた事に気づく…とする。


身体の力が抜けて倒れそうになる。
途中棄権禁止!
走り続けなければならない。


「このままでは潰れてしまう…。」
先の見えない不安と恐怖


その時の心理状態は どうなるか?


被害者意識になり、3キロレースだと告げた他者を恨むかもしれない。


自分が一番不幸な人間だと嘆くかもしれない。


孤独と恐怖で 叫びたくなるかもしれない。


では
実際に起きていることは…


3キロレースと他者から聞き
全力に近い状態で走ったのは自分自身。


何で こんな苦しい走りをしているの?
過去を振り返り、後悔して原因を探り、責める対象を探しても楽にはならない。
それどころか自分自身がもっともっと苦しくなる。


では
走り続けながら、今 何ができるの?


いったんスピードを緩め、深く息を吐いて心と身体を鎮める。


しっかり目を開けて、周りの景色を見る。


コース上の山、谷、ぬかるみ、崖…
フラットで走りやすいアスブァルトの道を走るより、心も身体も鍛えられ強くなれるかもしれない。


コース上の山、谷、ぬかるみ、崖…
変化に富んだ過酷なコースを
少しでも楽に走れるように呼吸やフォームを工夫したり修正したりしながら多くの学びを得るかもしれない。


「仕方ないやん!」
「やり続けるしかないやん!」
「やれば良いやん!」
「いい加減、覚悟を決めろよ!」
「腹をくくれよ!」


人生をマラソンに例える事がある。
たしかに人生はマラソンに似ているところがある。


ただ一つ違う事は


マラソンのゴール地点は決まっているが
人生のゴール地点は 誰にも予測のつかない未知の地点にある。






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