我がランニングチーム『Bランナーズ』忘年会へ行く途中、電車の中で…
M見ちゃんの座席の向かい側に、1人の男性が座った。
厚生労働省が勝手(?)に名付けた『後期高齢者』後半の年代。
その男性、
電車が動き出すと同時、手に持っていた『瓶入り牛乳』のフタを開け始めた。
加齢で指先がふるえ、力が入らぬ様子。
指先は緻密性が無く、見ていてハラハラ…
他人のこと、大きなお世話なのだろうが
「牛乳、落とさないように気をつけて…」
思わず、その様子を凝視してしまうM見ちゃん。
ようやく無事に牛乳のフタが開き、たどたどしい手つきで口元へ運ぶ。
「気をつけて…」
再び心の中で叫ぶ。
顎を上げて、牛乳を飲み始める。
「気管支に入らないように!」
まことに大きなお世話であるが、M見ちゃんの目は、牛乳のフタを開けてから飲み終えるまでの男性の動作に釘付けであった。
誕生→成長→退化…
当たり前、普通のことだが、成長過程と逆に退化しながら『今まで出来たことが次第に出来なくなっていく事実』は悲しい。
子供が巣立った後、介護問題が現実となるであろう。
介護側の時間の効率を考えて、身の回りのことを『全てやってあげる』のでなく…
相手のペースに合わせて『自力で行う』姿を見守る心身のゆとりが大切。
果たして今のM見ちゃんに、そんな心の寛大さ、優しさ、ゆとりを持つことができるのであろうかと考えた。
結論は…
どんな小さな事でも良い。
人の役に立って喜んでもらえた時が、至福の喜びを感じるのは事実である。
M見ちゃんの座席の向かい側に、1人の男性が座った。
厚生労働省が勝手(?)に名付けた『後期高齢者』後半の年代。
その男性、
電車が動き出すと同時、手に持っていた『瓶入り牛乳』のフタを開け始めた。
加齢で指先がふるえ、力が入らぬ様子。
指先は緻密性が無く、見ていてハラハラ…
他人のこと、大きなお世話なのだろうが
「牛乳、落とさないように気をつけて…」
思わず、その様子を凝視してしまうM見ちゃん。
ようやく無事に牛乳のフタが開き、たどたどしい手つきで口元へ運ぶ。
「気をつけて…」
再び心の中で叫ぶ。
顎を上げて、牛乳を飲み始める。
「気管支に入らないように!」
まことに大きなお世話であるが、M見ちゃんの目は、牛乳のフタを開けてから飲み終えるまでの男性の動作に釘付けであった。
誕生→成長→退化…
当たり前、普通のことだが、成長過程と逆に退化しながら『今まで出来たことが次第に出来なくなっていく事実』は悲しい。
子供が巣立った後、介護問題が現実となるであろう。
介護側の時間の効率を考えて、身の回りのことを『全てやってあげる』のでなく…
相手のペースに合わせて『自力で行う』姿を見守る心身のゆとりが大切。
果たして今のM見ちゃんに、そんな心の寛大さ、優しさ、ゆとりを持つことができるのであろうかと考えた。
結論は…
どんな小さな事でも良い。
人の役に立って喜んでもらえた時が、至福の喜びを感じるのは事実である。