黒鉄重工

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【1/144】イリューシンIl-62M 製作【ICM】

2018-10-02 18:59:10 | 航空機模型製作記
今回はウクライナの模型メーカーICMから発売されている1/144イリューシンIl-62Mを作ろうかと思います。
Il-62はソ連のジェット旅客機ですね。胴体後部にエンジンを4発搭載した姿が特徴的ですが、これはイギリスで開発されていたジェット旅客機のパクリです・・・。まあソ連だしね。

これを買ったのはカナダの模型屋でした。なんか珍しそうだから買っておいたんですが、日本でも割と普通に手に入るやつでした。買った理由はリアエンジン4発というのが印象的なのもありますが、これのオペレーターのひとつに北朝鮮の高麗航空がいたよな、というのを思い出したのがあります。ちょっとそういった珍しいやつをやってみたかったのです。
配色はそれほど難しいものではないので、最初は自作デカールとハンドペイントでいけそうだなと思っていましたが、ちゃんとしたデカールが手に入りましたのでそれを使って作ることになりました。


ランナー構成。
主翼は上下張り合わせです。


胴体とかエンジンとか尾翼とか。
部品点数は抑えめになっています。


飛行展示用のスタンドと窓ガラス。


デカール。キットで作ることの出来る航空会社は旧東ドイツのフラッフキャリア、インターフルークです。
が、今回は全く使いませぬ。


駐機状態で作るつもりなのでスタンドは使う予定がないけど捨てることもないので、組み立てだけやりました。ただ、最終的にはスタンドを使うことになりましたが・・・。
土台と柱の嵌合がガバガバなので接着剤使いましょう。


仮組みしてみる。4発の長距離ジェット機なので相応にでかい。
イギリスの設計図をパクって造ったからなのかそれほどソ連ソ連していない印象です。
リアジェットは重心の関係上、主翼の位置が胴体後ろ側にくるんだなぁというのもよく分かります。


主翼前縁に付いている空気取り入れ口みたいな部品なんですが、なんと樹脂の湯回りが足りずショートを起こしていました・・・。うーむ、これが東欧キットということなのか。ちなみに水平尾翼の前縁部分にもショートが起きていました。
部品請求するとかパテで埋めるとかするべきなんでしょうけど、面倒くさいので無視しました(手抜き)。まあ、一応飾ったらあんまり見えないしね?


垂直尾翼の方向舵は可動させることが出来ます。でも、後でデカールを貼る時に動いてしまうと厄介なのが分かったので、その時に接着して可動は殺してしまいました。


降着装置はある程度組み立ててから塗装します。主脚の左右に伸びる細い脚もなんだかショートしているような感じでした。ツメが甘いキットだなぁ・・・。


塗装に入ります。まずはエンジンのファンブレードからガンメタで塗って、それをエンジンナセルの部品に組み込んでエンジンナセルを組み立てます。
塗装前に完全に組み立ててしまうと後々塗りづらくなるので、こうしました。ファンブレードの部品は組み立て後にマスキングします。


そしたら胴体やら主翼やらをババーっと塗ってしまいます。


主翼はガルグレーで塗って、前縁を銀で塗りました。


胴体は上半分がクールホワイト、下半分は灰色ですがどの灰色かはちょっと忘れてしまいました。


エンジンナセルは胴体の灰色で、ノズル部は銀色です。


塗装が済んだら、肝心要のデカール貼りです。
日本ではあまり盛んではないのですが、海外では飛行機模型のデカールの市場があります。まあ日本は自国の飛行機模型を調達するのに苦労しないからだと思いますが。
デカールは軍用機も民間機も両方ありますが、中でも旅客機のデカールは調べてみると垂涎ものの商品が山ほど出てきます。その中に高麗航空のデカールが存在したのです!
高麗航空のデカールはロシアのAscensioというところが発売しています。これをeBayで購入して輸入しました。便利な世の中だ、素晴らしいです、ネット社会バンザイ。

デカールはフィルムに直接印刷したような感じで、いわゆるニス層はありませぬ。なので、テキトーに大きめに切って水に浸しておくとデカールの部分だけ剥がれるということはないです。使いたい部分だけ余白を出さずに切り出すことが必要です。


まずは窓まわりの帯の部分を貼ったわけですが、ここで大誤算が・・・。キットの窓割りとデカールの窓割りが合わないのです。
Il-62はICMの他にズベズダも発売しているんですが、しまったこのデカールはズベズダ用だったのでは・・・。
帯のデカールは窓の部分が透明でキットも窓の部品は透明だったのでこれを活かそうと思ったんですが、こうなってはどうしようもないのでデカールに付属している黒い窓のデカールを上から貼り付けて対処しました。

しかしデカールは薄くて色が乗っているところも半透明なので、キットの窓の部分の上に乗っているデカールは透けて裏から窓の形が見えてしまいます。透明部品の裏から裏打ちして裏を塞ぎましたがそれでも透明部品自体がデカールを通り越してきた光を反射して透けてしまいました。これを今から直そうとすると大改造だしもうどうしようもねぇなと思ってしまい、これの修正は諦めてしまいましたとさ。

あとは帯の長さも微妙に合わなかったんで、現物合わせで調節しました。こちらは割と簡単に対処できました。

みんなもこのデカールを使う時はズベズダのキットを作ろう。これなら窓割りが揃うはず。多分だけど。


なおデカールは半透明です。白色は印刷されていません。


まあ下地が白なんで貼っちまえばどうってことないんですけどね。インクの部分の発色も十分じゃないかと。
デカールの品質は悪くないように思いました。


他のデカールも全て貼ってクリアコートを吹いたら最終組立。おお、これは高麗航空ですねぇ・・・!


駐機状態で飾るつもりでいたんですが、ケツが思ってたよりも重くて脚を取り付けたら尻もちをついてしまいました。
頑張れば機首に重りを入れて重心を調整できるんですが、それよりも飛行状態で飾ったほうが早いなと思ったんで、急遽いらないと思われていたスタンドを召喚。胴体に穴を開けてスタンドを刺します。接着剤が乾くまでしばらく放っておいたら完成です。

ソ連製旅客機に北朝鮮の航空会社というちょっとアレな組み合わせは前からやってみたかったので、今回これが叶ってよかったです。
展示会とかで飾ったら目立ちそうだけど政治的なアレだし窓の出来もアレなのであんまり飾れない・・・。

以上、完成品写真はギャラリーにて。
 


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