67camper's Blog

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”ブルージーアンドメロウ”!ケニー・バレル

2006-11-02 02:24:58 | jazz & vocal
Soul Call/Kenny Burrell
(Prestige 7315)


 ”ブルージー”と言う言葉はケニーのためにあると言っても言い過ぎではないほど,彼のギタースタイルにはこの言葉が冠せられる事が多いですよね。この説明できないニュアンス。バレルファンはみんな何となくわかる筈です。ウェスやグラント・グリ-ン,そして他の白人ギタリスト達の誰も彼のようなブルージーな味わいは醸し出すことは出来ません。代表作,BNのMidnight Blueを聴けば必ずこの味わいが感じられず筈です。時々,無性に聴きたくなるギタリストです。  

 本日のアルバムはミッドナイトブルーでも良かったのですが,敢えてこのプレステッジ盤で行きましょう!ミッドナイトブルーでも共演したレイ・バレットのコンガが大活躍の好盤です。他はピアノはWill Davis, ベースにMartin Riviera, ドラムにBill Englishのリズムセクションです。サイドAはエリントンの"I'm Just a Lucky So & So"で幕を開けます。出だしからバレルのミディアムスイングのリズム陣にのったグルーブ感あふれるソロが楽しめます。Aラスではソロによる"A Sleeping Bee"が聴けます。彼のソロプレイは珍しいと思います。B面トップのタイトル曲は最も得意とするブルースでケニーの独壇場です。乾いたバレットのコンガがRVGの素晴らしい録音で捉えられておりこのアルバムのハイライトだと思います。最後の"Here's That Rainy Day"は中音域を生かしたdeepでmellowなサウンドを聴かしており、このスタイルも彼ならではだと思います。

 コーティングの美しいカバーで、プレステッジのブルートライデントのステレオ盤です。自分の中ではMidnight Blueと並ぶ愛聴盤です。