67camper's Blog

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サックス・フィフス・アベニューが生んだシンガー、パット・ボウィ

2006-11-13 01:10:49 | jazz & vocal
Out of Sight!/Pat Bowie
(Prestige 7385)


 NYC五番街は名だたる名店が軒を連ねる全米、いや世界を代表する大通りです。日本からもたくさんの観光客が訪れますので、行った事あるよ!なんて方も多いと思います。ロックフェラーセンターの向かいにあるのが高級デパートのサックス・フィフス・アベニューです。ここのベビーウェアのセクションに配属になったことから彼女の歌手生活はスタートします。最初はこのサックス雇用者のために唄っていたのですが、ここを辞し全米各地で唄うようになり、NYCの"Algiers"に出演中にプレステッジに見いだされデビューの運びとなった訳です。そのデビューアルバムがこのOut of Sight!です。  

 プレステッジが肝いりでデビューさせた事がよくわかるメンバー構成ですね。セルダン・パウエルのテナー,フルート,レイ・ブライアントのピアノ,ケニー・バレルのギター,ミルト・ヒントンのベース,オシー・ジョンソンのドラムスという素晴らしいメンバーです。この五重奏団の演奏だけでも興味ありますよね。問題のボウィは影響されたシンガーとしてリナ・ホーン,ビリー・ホリディ、バーバラ・ストライサンド、エディット・ピアフを挙げています。良くのびる声でなかなかにソウルフルでシュリッテンが興味を示したのも頷けますね。B面がとくに気に入りで、ラテンタッチの"What Is this Thing Called Love"やセルダンのフルートが活躍する"I'm Afraid The Masquerade Is Over”など好トラックが続きます。全編を通じバレルのブルージーなプレイも聴け,バレルファンも気になるアルバムだと思います。

 コーティングの効いたカラフルなカバーも魅力的です。プレステッジ,ブルートライデントのステレオ盤です。