67camper's Blog

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gospel feeling溢れるピアニスト、ジョン・ライト

2006-11-27 06:52:24 | jazz & vocal
MR.SOUL/John Wright
(Prestige 7233)


 prestige~new jazzに計5枚のリーダー作があり、そのゴスペルフィーリング溢れるピアノで結構人気が高いピアニストが今日の主役、ジョン・ライトです。ケンタッキー出身でシカゴのサウスサイドというNYで言うとハーレムのような街で育ったのが、そのゴスペルフィーリングにつながっているのかも知れません。そのピアノスタイルはブロックコードはガーランドやジーン・ハリス風、更にオクターブ離して両手を駆使するピアノスタイルはフィニアス・ニューボーン風でもあります。特にブルース系の曲では、彼のソウルフルな魅力が横溢し、ガーランドにはないようなフィーリングが醸し出されます。こう言うマイナーなピアニスト(決してマイナーじゃない?!)もなかなか個性がありいいモノです。  

 一連のprestige~new jazzの5枚は、一枚がホーンが加わった構成ですが、他の4枚はすべてピアノトリオ形式です。このアルバムが62年の録音で最も新しいアルバムです。前述のようにA面では、ソウルフルな"Everything's Gonna Work Out Fine"が彼のゴスペルライクな演奏を捉えたモノです。しかしながら、A面最長のトラックでありライトのピアニスティックな実力を示した"What's New"が素晴らしいバラードプレイでむしろ目を引きますね。B面冒頭のタイトル曲でブルースの"MR.Soul"やラストの"Now Hang In Three"でのソウルフルな演奏も捨て難い魅力がありますね。  

 Prestigeの黄/黒レーベルで、Bergenfield, NJのアドレスが確認できます。カバーも国内盤で出たウェイブの諸作のカバーに比べると、分厚い厚紙でコーティングが施されており、良い仕上がりですね。