Drummer Man/Gene Krupa In HiFi
featuring Anita O'day and Roy Eldridge
(Verve MGV-2008)
featuring Anita O'day and Roy Eldridge
(Verve MGV-2008)
23日、アニタが87才でその生涯を閉じたと言います。彼女のパフォーマンスは晩年は別として、残されたVerveの好アルバムや”真夏の夜のジャズ”の映像でたくさんの方から絶賛されていますよね。今日は急遽、アニタを聴いてやろうという事で取り出したのがこのジーン・クルーパのアルバムです。アニタとクルーパは1940年代に共演し、ここでアニタは注目されるようになったと言います。ケントン楽団での活躍を挟んで2回クルーパのバンドで唄っていたようです。このクルーパ名義のアルバムはそう言う意味で再会セッションといえますね。アニタ名義のアルバムではないので、あまり聴かれていないアルバムかもしれないですが・・・。
副題に"featuring Anita O'day and Roy Eldridge"とあるように全12曲中6曲でアニタのボーカルが聴けますよ。彼女のボーカルは何と言っても、あのハスキーボイスとややフラット気味の音程、そして器楽的スキャットの素晴らしさにあると言えると思います。もう一人のfeaturing artist、ロイのボーカル、トランペットも収録されていて、A-1の"Let Me Off Uptown"では2人のDUOが聴けます。この掛け合いボーカルを聴いていると、ロイがアニタをコールするとき、日本語表記だと”エニータ”と言っているように聴こえます。56年の録音で、エニータの素晴らしいボーカルを聴くにはもってこいの編成ですが、クルーパはかすみがちです!他の共演陣にはEddie Shu(ts), Aaron Sachs(ts, cl), Jimmy Cleveland(tb), Dave McKenna(p), Quincy Jones(arr)など渋いメンバーのクレジットがあります。ロイもサッチモ風にボーカル、トランペットで活躍しますがやはり主役はアニタです。
Verve inc.のブルーレーベルです。クルーパ名義と言う事で、いつも安値で売られているのを見かけます。掘り出し物ですよ!!!これからも、きっとアニタのボーカルはボーカルファンのみならずインストファンの間でも語り継がれていく事でしょうね。合掌!
PS:ブログ仲間のmono-monoさんからご質問のあった件です。bassclefさんがおっしゃる赤(濃いオレンジっぽい)ラベルは以下のモノと思います。promotional copyではないと思います。