67camper's Blog

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渦巻き状のロゴカバー

2006-11-19 02:39:02 | jazz & vocal
Sylvia Syms Sings/Sylvia Syms
(Atlantic 1243)


 先日アップしたクリス・コナーの2枚をはじめ、ベツレヘムにはBurt Goldblatt名義の美しいカバーをもったアルバムが多いんのは良く知られています。彼の素晴らしいフォトはアルバムの価値を高める一つの大きな要素になっていると思いますが皆さんどうでしょう?アトランティックにもあるんですよ。少し意外に思えるかも知れませんが,このロゴを主体としたカバーで有名なシルビア・シムスの初LPがGoldblattによるモノなのです。シムスのアルバムは以前にケニー・バレルと共演したボッサタッチのプレステッジ盤"Sylvia Is!"についで2枚目のアップとなります。この渦巻き状のロゴだけを利用したカバー,センス抜群ですよね~!!!

 歌唱も素晴らしく,シルビア自身がベストの一枚と評したとか?元々,10インチ盤(これまたカバーが素晴らしい!まだ本物にお目にかかった事がないですが・・・)のバーバラ・キャロル・トリオをバックに付けた演奏分にジョニー・リチャーズ編曲のビッグコンボをバックにした演奏4曲をカップリングしたアルバムです。後者ではアル・コーン(ts)やカイ・ウィンディング(tb)、ドン・エリオット(vib, mellophone)の演奏も聴けるのがインストファンにも興味あるところだと思います。ボーカルに関してはバーバラ・キャロル・トリオがバックを務める8曲の歌唱がバラード中心で素晴らしく,しわがれ声のシムスが聴かれるジョニー・リチャーズ編曲分を遥かに凌駕しています。A面の"imagination", "Can't You Just See Yourself"、"Comes Love"も良いですし、B面のVernon Dukeの"What Is There to Say"に見られる説得力ある歌唱はまさにこのアルバムのハイライトと言える出来と思います。

 見つけたら買いの好アルバムですよ。アトランティックのモノラルオリジナルです。やや録音レベルが低めな気もしますが,彼女の魅力を最大限に伝えるジャズボーカルの名盤と思います。