67camper's Blog

管理人67camperの空冷VW、北米輸入住宅、キャンプ、ジャズ、自転車、アコギ、カメラ、アメカジに関するログです。

"SKIN DEEP"で知られるルイ・ベルソン

2006-11-10 01:02:49 | jazz & vocal
Louis Bellson at the Flamingo/Louis Bellson
(Verve MGV-8256)


 VERVEを代表する3大ドラマーをご存知でしょうか。バディ・リッチ,ジーン・クルーパ、ルイ・ベルソンの3人をいうようですね。言い出しっぺは誰でしょう?確かに初期のクレフ,ノーグランでドラマーと言えば必ずこの3人の何れかですね。本日はベルソンにスポットを当ててみますね。当初から,ビッグバンドのドラマーとして仕事をして来たようですが、1951年からのエリントン楽団での活躍が高く評価されていますよね。”エリントンバンドが明るくスイングするようになったのはベルソンのおかげだ!”とまでいわせた逸材です。この時の名演"SKIN DEEP"は自前のスコアをDUKEにみせてすぐにOKが出たという当時の大ヒットだそうです。彼のバスドラを二つ置いたセットを駆使してのドラミングは有名で,足の動きを見せるために聴衆に背を向けて叩いていたという逸話もあるようですね。  

 今日は,ビッグバンドではなくコンボ演奏のベルソン四重奏団をアップしますね。ドラムのリーダーアルバムでは長いドラムソロがつきものですが,ここではトランペットのHarry EdisonとピアノのDon Abneyに大きなソロスペースが与えられ聴きやすい演奏になっています。ラスベガスのフラミンゴホテルと契約していた時の1957年の録音です。全編を通じてブリリアントなトーンで吹奏するスウィーツの好調なプレイが最高です。Don Abneyはボーカルファンにはなじみが多いかも知れません。長くエラの伴奏をしていましたし,80年以降には東京に在住しキャロル・スローンのアルバムにも伴奏で参加していますので、あるいはここに集う皆さんの中にはライブを聴いた方もおられるかもしれませんね。A-1の"Flamingo Blues"からスウィーツが大活躍。B面バラードメドレーでは"Love Is Here To Stay", ホテルにちなんで"Flamingo", "Makin' Whopee"が取り上げられます。そして最後の"Sweet Georgia Brown"でベルソンのドラムが大きくfeatureされています。渋いですがなかなかの好盤と思います。  

 Verveのクレフシリーズでトランぺッターロゴのモノラル盤です。エリントンが白人最高のドラマーと賞賛したベルソンも本邦では過小評価ですよね!