This Is Lucy Reed/Lucy Reed
(Fantasy 3243)
(Fantasy 3243)
人気ピアニストBill Evansの歌伴といえば、何と言っても有名なのはトニー・ベネットとの2枚が思い出されます。他には,モニカ・ゼタールンド、ヘレン・メリル,マーク・マーフィなどが有名ですが,本日の主役ルーシー・リードのファンタジー第1作"The Singing Reed"も有名ですよね。エバンスファンの方なら,歌伴と言うのは当然、気になるジャンルでもあると思います。
本日の一枚は,このルーシー・リードのファンタジー第2作です。エバンスと言ってもギルの方、そうですギル・エバンスがアレンジ、ピアノを担当したアルバムです。ジョージ・ラッセルがドラムに座りアレンジを行ったセットもあり,2人の有名なアレンジャーの参加が目を引きます。リードにはこのファンタジーの2枚以外にはリーダーアルバムがなく、彼女の透き通ったのびる声やインテリジェンスにあふれ時折エモーショナルに唄われるバラードを聴いていると2枚しかリーダーアルバムがない点が不思議に思えてなりません。ギルがアレンジした"Love For Sale"や"No Moon At All", "Trout, No Doubt", ジョージがアレンジした"In The Wee Small Hours"など好トラックが並び,このアルバムもなかなか捨て難い好アルバムだと思います。2人のアレンジ以外でも、エディ・ヒギンズのアレンジした曲も収録されており"Lucky To Be Me", "St Louis Blues", や"Easy Come, Easy Go Lover"などのトラックもジャジーでなかなかの良い出来映えですね。
ビル・エバンスとの第1作が何と言っても有名でしょうがこのアルバムも良いですよ!ファンタジー赤盤,モノラル盤です。